その他 腫瘍:東洋医学からの考察
東洋医学では、体表にできる、膿んだり破れたりすることのない隆起を腫瘍と呼びます。これは、現代医学でいう腫瘍とは少し意味合いが違います。現代医学では、細胞が異常に増えることでできる塊を腫瘍と呼びますが、東洋医学では、炎症や怪我などによって身体の一部が腫れ上がった状態を広く腫瘍として捉えます。つまり、細胞の異常増殖が原因とは限らないのです。東洋医学では、見た目や触った感じを重視して腫瘍を診断します。熱を持っているか、痛みがあるか、硬さはどうか、色はどうかなど、様々な要素を総合的に見て判断します。例えば、ぶつけたことで腫れたり、虫に刺されて皮膚が盛り上がったりするのも、東洋医学では腫瘍に含まれることがあります。ただし、膿んだり破れたりする場合は、腫瘍とは別の病気として考えます。これは重要な見分け方です。では、東洋医学ではなぜ腫瘍ができるのでしょうか?東洋医学では、身体の中を流れる気や血の流れが滞ったり、風邪や暑さなどの外から悪い influences が入って来ることが原因だと考えられています。これらの influences によって体内のバランスが崩れ、腫瘍という形で現れるのです。例えば、冷えによって血の流れが悪くなると、瘀血と呼ばれる滞った血液が溜まり、それが腫瘍の原因となることがあります。また、熱を持った外邪が侵入すると、炎症を起こして腫れが生じることもあります。このように、東洋医学では腫瘍のできる原因を身体の内外からの影響と考えており、その治療も気血の流れを良くしたり、外邪を取り除いたりすることに重点を置いて行われます。
