
健康のバロメーター!主色でわかる体の状態
生まれ持った体質は、両親から受け継いだもととなる性質であり、その人が本来持つ健康な肌の色を決める大きな要素のひとつです。これは「主色」と呼ばれ、その人にとっての健康的な肌色の基準となります。主色は、単なる見た目だけの問題ではなく、東洋医学では体内の状態を映し出す鏡と考えられています。
主色は、明るくつややかで、血色が良く、透明感のある肌の色が理想とされています。しかし、生活習慣や年齢、季節、時間帯など様々な要因によって変化します。例えば、暴飲暴食や睡眠不足が続くと、肌はくすみがちになり、本来の主色から変化します。また、年齢を重ねるにつれて、肌の水分や弾力が失われ、乾燥やくすみなどが目立つようになります。さらに、季節の変わり目や日中の時間帯によっても、気温や湿度、紫外線量などが変化し、肌の色や状態に影響を与えます。
東洋医学では、顔全体の色だけでなく、部分的な色の変化や、つやの有無なども重要な情報と捉えます。例えば、顔色が青白い場合は、冷えや血行不良が疑われます。また、赤みがある場合は、炎症や熱が体内にこもっている可能性があります。さらに、黄色っぽい場合は、胃腸の不調や湿度の滞りなどが考えられます。このように、主色とその変化を観察することで、体内のエネルギーの流れや臓腑の働き、健康状態などを総合的に把握することができます。
日頃から自分の主色を把握し、変化に気づけるように意識することが大切です。もし、主色から大きく変化したり、気になる症状が現れた場合は、早めに専門家に相談することをお勧めします。主色は、病気の予防や早期発見、そして健康管理に役立つ重要な手がかりとなるのです。