耳の中にできたできもの:耳挺について

東洋医学を知りたい
先生、『耳挺』って一体どういうものですか? 東洋医学の用語みたいですが、よく分かりません。

東洋医学研究家
良い質問ですね。『耳挺』は、東洋医学の古い文献に出てくる言葉で、現代医学で言う『外耳道の長茎乳頭腫』に相当すると考えられています。簡単に言うと、耳の穴の中にできる腫瘍の一種です。

東洋医学を知りたい
耳の穴に腫瘍ができるんですか? 怖いですね。どんな症状が出るんですか?

東洋医学研究家
初期には自覚症状がない場合も多いですが、大きくなると耳の閉塞感やかゆみ、痛み、場合によっては難聴などを引き起こすことがあります。また、耳漏が出ることもあります。気になる症状があれば、耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。
耳挺とは。
東洋医学では耳の中にできるいぼのようなできものを『耳挺』(じちょう)ということがあります。これは、医学的には外耳道(耳の穴)にできる細長い茎をもった乳頭腫(にゅうとうしゅ:表面がざらざらしたいぼ状の良性腫瘍)のことを指します。
耳挺とは

耳挺は、耳の穴、つまり外耳道にできる小さなできものです。腫瘍の一種ではありますが、心配はありません。ほとんどの場合、体に悪い影響はなく、命に関わることもありません。医学の言葉では長茎乳頭腫と呼ばれ、細い茎のような部分で耳の穴にくっつき、そこからきのこのような形にふくらんでいきます。
耳挺の大きさは様々で、米粒のように小さなものから、大豆のように大きなものまであります。色は、薄い桃色や赤色のものが多いですが、灰色や黒色に見えるものもあります。耳垢が溜まりやすい場所や、耳の穴が炎症を起こしやすい人にできやすい傾向があります。また、耳かきなどで耳の穴を傷つけたときに、その傷口から発生することもあります。
耳挺自体は痛みやかゆみなどの症状を引き起こすことはほとんどありません。しかし、耳挺が大きくなると耳の穴を塞いでしまい、耳が聞こえにくくなることがあります。また、耳垢が溜まりやすくなり、炎症を起こしやすくなることもあります。さらに、耳掃除の際に誤って耳挺を傷つけてしまい、出血することがあります。
耳挺は自然に治ることはほとんどありません。耳の中にできものがあることに気づいたら、耳鼻咽喉科を受診しましょう。耳鼻咽喉科では、耳鏡という器具を使って耳の中を観察し、耳挺かどうかを診断します。耳挺と診断された場合は、手術で切除することが一般的です。手術は局所麻酔で行われ、比較的簡単な処置です。手術後は、再発を防ぐために、耳の清潔を保つように心がけましょう。また、耳かきで耳を傷つけないように注意することも大切です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 定義 | 外耳道にできる小さな腫瘍(長茎乳頭腫) |
| 形状 | 細い茎で耳の穴にくっつき、きのこのような形 |
| 大きさ | 米粒~大豆程度 |
| 色 | 薄い桃色、赤色、灰色、黒色など |
| 好発部位/人 | 耳垢が溜まりやすい場所、耳の穴が炎症を起こしやすい人、耳かきで耳の穴を傷つけた人 |
| 症状 | 通常は無症状。大きくなると耳の穴を塞ぎ、難聴、耳垢貯留、炎症、出血などを引き起こす可能性あり |
| 経過 | 自然治癒は稀 |
| 診断 | 耳鼻咽喉科で耳鏡による観察 |
| 治療 | 手術による切除 |
| 予後 | 再発の可能性あり。耳の清潔、耳かきによる損傷回避が重要 |
耳挺の症状

耳挺とは、外耳道の骨の部分にできる良性の腫瘍です。初期の段階では、自覚症状がないことがほとんどです。そのため、耳の中に異物があることに気づかないまま過ごしてしまう場合も少なくありません。
しかし、腫瘍が次第に大きくなってくると、様々な症状が現れ始めます。まず、耳の閉塞感や、何とも言えない違和感、軽い痛みなどを覚えるようになります。まるで耳の中に何かが詰まっているような、圧迫感を感じる方もいます。さらに腫瘍が成長すると、耳だれが出てきたり、音が聞こえにくくなる難聴、キーンという高い音やザーザーという音が聞こえる耳鳴りといった症状が現れることもあります。また、耳掃除の際に耳かきが腫瘍に当たり、出血することもあります。
耳挺は、放置すると外耳道を塞いでしまう可能性があります。外耳道が塞がると、耳垢が排出されにくくなり、外耳道に耳垢が溜まりやすくなります。そして、溜まった耳垢によって細菌が繁殖し、炎症を起こしてしまうことがあります。その結果、外耳炎を引き起こす可能性が高くなります。外耳炎になると、耳の痛みや耳だれといった症状が悪化し、日常生活に支障をきたす場合もあります。
上記のような症状に当てはまる場合、または耳に何らかの異常を感じた場合は、自己判断せずに速やかに耳鼻咽喉科を受診しましょう。耳鼻咽喉科では、耳の診察や検査を行い、耳挺かどうかを診断します。耳垢が原因で症状が出ている場合もありますので、自己流の耳掃除で症状を悪化させないよう、専門医の指示に従うことが大切です。
| 症状の段階 | 症状 |
|---|---|
| 初期 | 自覚症状なし |
| 進行初期 | 耳の閉塞感、違和感、軽い痛み |
| 進行期 | 耳だれ、難聴、耳鳴り、耳掃除時の出血 |
| 放置した場合の合併症 | 外耳道閉塞 → 耳垢排出困難 → 耳垢蓄積 → 細菌繁殖 → 炎症 → 外耳炎 |
耳挺の原因

耳挺は、耳の穴のかゆみを伴う不快な症状ですが、そのはっきりとした原因はまだ全てが解明されたわけではありません。耳の穴に炎症が慢性的に起こったり、耳掃除などで刺激を与え続けたりすることが関係していると考えられています。
例えば、中耳炎を何度も繰り返すと、耳の内部に炎症が生じ、その影響で耳の穴にも炎症が波及し、かゆみを伴う耳挺を引き起こすことがあります。また、耳垢を取り除こうと綿棒などで耳掃除をする際、必要以上に奥まで入れてしまったり、力を入れすぎたりすると、耳の穴の皮膚を傷つけてしまうことがあります。この傷が炎症を引き起こし、耳挺につながる可能性があります。
さらに、アレルギー体質を持つ人は、耳の穴も敏感で、わずかな刺激にも反応しやすく、炎症を起こしやすいため、耳挺になりやすいと考えられています。また、体質的に耳垢が湿っぽい人も、耳の穴が蒸れやすく、雑菌が繁殖しやすい環境になりがちです。このため、炎症を起こし、耳挺の症状が現れることがあります。プールやお風呂で耳に水が入る機会が多い人も、耳の穴が常に湿った状態になりやすく、炎症を起こしやすい状態にあるため、耳挺になりやすいと考えられています。
耳挺を予防するためには、耳の衛生状態を保ち、耳への刺激を避けることが大切です。耳掃除は、耳の入り口付近の耳垢を優しく取り除く程度にとどめ、奥深くまで触れないように注意しましょう。また、アレルギー体質の人は、アレルギーの原因となる物質を特定し、なるべく避けるように心がけることが重要です。耳に水が入った場合は、すぐに綿棒などで優しく水分を拭き取るようにしましょう。これらの心がけによって、耳挺の発生を予防し、健康な耳を保つことができるでしょう。
| 原因 | 詳細 |
|---|---|
| 慢性的な炎症 | 中耳炎の繰り返しなどにより、耳内部の炎症が耳の穴に波及 |
| 耳掃除の刺激 | 綿棒などで耳掃除をする際の過度な刺激や傷 |
| アレルギー体質 | 耳の穴が敏感で、わずかな刺激にも反応し炎症を起こしやすい |
| 湿っぽい耳垢 | 耳の穴が蒸れやすく、雑菌が繁殖し炎症を起こしやすい |
| 水分の侵入 | プールやお風呂などで耳に水が入ることで、炎症を起こしやすい |
| 予防策 | 詳細 |
|---|---|
| 耳の衛生管理 | 耳の入り口付近の耳垢を優しく取り除く程度にとどめる |
| 刺激の回避 | 耳掃除の際に奥深くまで触れないようにする |
| アレルギー対策 | アレルギーの原因となる物質を特定し、なるべく避ける |
| 水分の除去 | 耳に水が入った場合は、すぐに綿棒などで優しく水分を拭き取る |
耳挺の診断

耳掃除の際に綿棒の先が外耳道に残り、耳垢とともに固まってしまうことがあります。これが耳挺と呼ばれるもので、放置すると外耳道の炎症や痛み、耳の聞こえにくさといった症状を引き起こすことがあります。耳の中で何か詰まっているような違和感や、耳だれ、かゆみを感じる場合、耳挺の可能性があります。
耳挺の診断は、耳鼻咽喉科で行われます。医師は耳鏡という器具を用いて耳の中を詳しく調べます。耳鏡は、先端に光源が付いた拡大鏡のようなもので、外耳道の状態を観察し、耳垢の有無や量、そして耳挺の有無や大きさ、形などを確認することができます。耳垢が固まって耳の穴を塞いでいるように見えたり、綿棒の先のような異物が見えたりした場合は、耳挺と診断されます。
耳鏡での観察だけでは診断が難しい場合や、耳挺の奥に炎症や病変が疑われる場合は、さらに詳しい検査を行うことがあります。例えば、CT検査やMRI検査といった画像検査は、耳の内部構造をより詳細に映し出すことができ、耳挺の正確な位置や大きさ、周りの組織への影響などを把握するのに役立ちます。これらの検査によって、耳挺かどうかを正確に診断し、他の耳の病気との区別を行います。
また、まれに耳垢に似た腫瘍ができることがあり、これと耳挺を区別するために、組織の一部を採取して顕微鏡で調べる病理検査を行うこともあります。組織を採取する際には、痛みを和らげるために局所麻酔をする場合もあります。これらの検査を通して、耳の状態を正しく把握し、適切な治療方針を決定します。
| 症状 | 診断方法 | 追加検査 |
|---|---|---|
| 耳の詰まり感、耳だれ、かゆみ | 耳鼻咽喉科にて耳鏡を用いた診察 綿棒の先のような異物や耳垢の固まりを確認 |
|
耳挺の治療

耳介軟骨膜から発生する良性のこぶである耳挺は、大きさや症状の有無によって治療方針が異なります。こぶが小さく、自覚症状がない場合は、経過観察を行うことが一般的です。定期的に耳鼻咽喉科を受診し、こぶの大きさや状態の変化を確認します。経過観察中は、こぶを触ったり、刺激したりしないように注意することが大切です。
一方、こぶが大きくなって痛みやかゆみ、炎症などの症状が現れた場合、外科的な切除が必要となることがあります。手術は、通常、局所麻酔を用いて行われます。耳の後ろを小さく切開し、耳介軟骨膜に付着している耳挺を丁寧に根元から取り除きます。切開部は縫合し、術後はガーゼなどで保護します。手術時間は比較的短く、日帰り手術が可能な場合も多いです。
手術後の傷の治りを良くし、再発を防ぐためには、術後の適切なケアが不可欠です。医師の指示に従って、傷口を清潔に保ち、処方された薬を正しく使用します。また、手術後しばらくは、耳を強くこすったり、ぶつけたりしないように注意が必要です。定期的な通院で経過観察を行い、再発の兆候がないかを確認することも重要です。耳挺は良性のこぶなので、適切な治療を行えば、予後は良好です。気になる症状がある場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診し、専門医の診察を受けることをお勧めします。
| 耳挺の大きさ・症状 | 治療方針 | 詳細 | 術後ケア | 予後 |
|---|---|---|---|---|
| 小さい、無症状 | 経過観察 | 定期的な耳鼻咽喉科受診、こぶへの刺激を避ける | – | – |
| 大きい、痛み・かゆみ・炎症あり | 外科的切除(日帰り手術可能) | 局所麻酔、耳の後ろを切開し耳挺を根元から切除、切開部を縫合 | 傷口を清潔に保つ、処方薬の使用、耳への刺激を避ける、定期的な経過観察 | 良好 |
耳挺の予防

耳挺(耳鳴り)は、静かな場所で「キーン」「ジー」といった高い音や、「ボー」といった低い音、セミの鳴き声のような音など、様々な音が聞こえる症状です。完全に防ぐことは難しいものの、日々の心掛けで起こる危険性を少なくすることはできます。耳掃除は、やり過ぎると耳を傷つけてしまうので、ほどほどにしましょう。耳垢は、本来、耳の中を保護する役割を持っており、自然に排出される仕組みになっています。ですから、頻繁に耳掃除をする必要はありません。どうしても気になる場合は、耳の入り口付近だけを軽く拭き取るようにしてください。耳の奥まで耳かきを突っ込むのは大変危険です。外耳道を傷つけてしまい、炎症を起こしたり、耳垢を奥に押し込んでしまう可能性があります。綿棒も、耳垢を奥に押し込んでしまうことがあるので、使用は控えましょう。
水泳や入浴後には、耳をよく乾かすことも大切です。耳の中に水が入ったまま放置すると、細菌が繁殖しやすくなり、外耳炎などの炎症を引き起こす可能性があります。タオルで優しく拭き取るだけでなく、頭を傾けて軽く揺らすことで、水気を外に出すようにしましょう。また、ドライヤーを弱風にして、冷風で耳の周りを乾かすのも効果的です。ただし、ドライヤーを近づけすぎると火傷の危険があるので注意が必要です。
耳に違和感や痛み、聞こえづらさを感じた場合は、すぐに耳鼻咽喉科を受診しましょう。自己判断で市販の薬を使用したり、民間療法を試したりするのは避け、専門医による適切な診察と治療を受けることが大切です。早期発見、早期治療によって、症状の悪化を防ぎ、より早く回復することができます。規則正しい生活習慣、バランスの取れた食事、十分な睡眠を心がけ、ストレスを溜めないようにすることも、耳の健康維持に繋がります。
| 対策 | 詳細 |
|---|---|
| 耳掃除 | やり過ぎない。耳垢は自然排出されるため、頻繁な掃除は不要。入り口付近を軽く拭き取る程度で、耳の奥まで耳かきを突っ込まない。綿棒の使用も控える。 |
| 水泳・入浴後 | 耳をよく乾かす。タオルで拭き、頭を傾けて水気を出す。ドライヤーの冷風を弱風で使用(近づけすぎ注意)。 |
| 異変を感じたら | すぐに耳鼻咽喉科を受診。自己判断での市販薬や民間療法は避ける。 |
| 生活習慣 | 規則正しい生活、バランスの良い食事、十分な睡眠、ストレスを溜めない。 |
