自律神経 心下悸:動悸と違うの?その原因と対処法
心下悸(しんかき)とは、みぞおちの少し下、医学の言葉で言うと剣状突起より下の心窩部(しんかぶ)で感じる拍動のことです。みぞおちの辺りで心臓がどきどきと脈打つように感じたり、波打つような感覚、あるいは何かが動いているような、何となく気持ちの悪い感じを覚えることを指します。この拍動は、必ずしも心臓の鼓動と一致しているとは限りません。まるでみぞおちの奥で魚が跳ねるように、ぴくぴくとした動きを感じたり、波のようにゆっくりとした動きを感じたりと、人によって感じ方は様々です。健康な人でも、激しい運動の後や強い緊張、興奮状態、あるいは疲労を感じている時などに一時的に心下悸が現れることがあります。また、食事の後、特に食べ過ぎた時や脂っこいものを多く摂った時にも、胃の活動が活発になることで心窩部が圧迫され、心下悸を感じることがあります。さらに、妊娠中は、大きくなった子宮が横隔膜を押し上げることで、心臓の位置が変わり、心下悸を感じやすくなる場合もあります。しかし、特に原因がないのに頻繁に心下悸が起こる場合は、注意が必要です。例えば、貧血、不整脈、甲状腺機能亢進症、神経症、心臓神経症、胃腸の病気、更年期障害といった様々な病気が隠れている可能性があります。また、ストレスや不安、緊張といった精神的な要因も大きく影響します。心下悸が続く場合は自己判断せずに、医療機関を受診し、適切な診断を受けることが大切です。医師は、問診や身体診察、心電図検査、血液検査、超音波検査などを行い、原因を特定していきます。原因に基づいた治療を行うことで、症状を改善し、健康な状態を取り戻すことができます。
