知覚異常

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皮膚の感覚がない?知覚麻痺を理解する

知覚麻痺とは、皮膚の感覚が薄れたり、全く感じなくなったりする状態を指します。健康な状態であれば、皮膚は様々な刺激を感じ取ることができます。触れられた感覚、痛み、温度の変化など、通常は意識せずに感じているこれらの感覚が、知覚麻痺によって失われたり弱くなったりするのです。例えば、誰かに軽く触れられても何も感じなかったり、熱いお茶を飲んでいても熱さを感じなかったり、縫い物をしている時に針で指を刺しても痛みを感じないといったことが起こります。この知覚麻痺は、手や足、顔、口といった体の様々な場所で起こる可能性があります。症状が現れる場所も一つとは限りません。手足全体がしびれるように感じたり、顔の片側だけ感覚がなくなったり、口の周りが痺れて感覚が鈍くなったりと、様々なパターンがあります。また、症状が続く期間も様々です。一時的に感覚が鈍くなることもあれば、長い間症状が続くこともあります。症状の範囲も、体全体に広がる場合もあれば、一部分に限られる場合もあります。知覚麻痺の原因は実に様々です。一時的な血行不良や、栄養の偏り、体の冷えなど、比較的軽い原因で起こる場合もある一方、糖尿病や神経の病気といった深刻な病気が隠れている場合もあります。そのため、知覚麻痺の症状が続く場合は、自己判断で放置せずに、必ず医療機関を受診することが大切です。専門家の診察を受け、適切な診断と治療を受けることで、原因となっている病気を早期に発見し、適切な対処をすることができます。健康な状態を取り戻すためにも、早期の受診を心がけましょう。