その他 水痘:東洋医学的見解
水痘は、一度かかると生涯にわたって免疫を獲得すると言われている、子供によく見られる病気です。主に子供が感染しやすいですが、大人になってから感染する例も見られます。感染経路は、咳やくしゃみによる飛沫感染と、水ぶくれの液体との接触による接触感染です。感染してから症状が現れるまでの潜伏期間は二週間ほどです。初期症状は、熱が出たり、頭が痛くなったり、体がだるくなったりするなど、風邪に似た症状が現れます。その後、赤い発疹が体全体に広がり、やがて水ぶくれに変化します。この水ぶくれは、数日のうちに乾燥してかさぶたになり、やがて剥がれ落ちていきます。水ぶくれは強い痒みを伴いますが、掻き壊してしまうと細菌による感染を起こし、皮膚に痕が残ってしまう可能性があるため、注意が必要です。爪を短く切ったり、患部を清潔に保つなどして、掻き壊さないように気をつけましょう。東洋医学では、水痘は体の中の熱と湿気のバランスが乱れた時に起こると考えられています。特に、呼吸器系を司る「肺」と消化器系を司る「脾」の働きが弱まっている時に発症しやすいと考えられています。肺は、体の中の気を巡らせ、皮膚や呼吸器の機能を調整する役割を担っています。脾は、体内の水分代謝を調整し、栄養を全身に運ぶ役割を担っています。これらの働きが弱まると、体内に余分な熱や湿気が溜まりやすくなり、水痘を発症しやすくなると考えられています。そのため、東洋医学では、肺と脾の働きを整える治療が行われます。漢方薬や鍼灸治療などを用いて、体全体のバランスを整え、自然治癒力を高めることで、症状の緩和と早期回復を目指します。
