水痘:感染と症状、東洋医学的見解

東洋医学を知りたい
先生、『水痘』ってどんな病気ですか?

東洋医学研究家
『水痘』は、人にうつる病気で、急に熱が出て、体に赤い斑点や小さな水ぶくれがたくさんできます。この水ぶくれはかさぶたになりますが、跡には残りにくいのが特徴です。よく『みずぼうそう』とも言われますね。

東洋医学を知りたい
じゃあ、『みずぼうそう』と同じなんですね。跡が残らないのはどうしてですか?

東洋医学研究家
水ぶくれが、皮膚の深いところまでいかないからです。かさぶたになる前に無理やり剥がしてしまうと、跡が残ってしまうこともあるので注意が必要です。きちんと治るまでは触らないようにしましょうね。
水痘とは。
みずぼうそうについて説明します。みずぼうそうは、人にうつる病気で、急に症状が現れます。病原体によって引き起こされ、熱が出て、体に赤い斑点や小さな盛り上がった発疹ができます。これらの発疹は水ぶくれになり、やがてかさぶたになりますが、あばたにはなりません。一般的にみずぼうそうと呼ばれる病気と同じものです。
水痘とは

水痘は、主に子どもに多く見られる、人から人へとうつりやすい病気です。病気を引き起こすのは、水痘・帯状疱疹ウイルスというとても小さな生き物で、空気中に漂ったり、触れ合うことで広がっていきます。このウイルスが体の中に入ると、まず熱が出て、その後、赤い発疹が体中に広がっていきます。この赤い発疹は、はじめは小さな赤い点ですが、次第に水ぶくれへと変化し、最終的にはかさぶたになって治っていきます。発疹は強い痒みを伴うため、掻きむしってしまうと、傷口から別の病気を引き起こす小さな生き物が入ってしまい、症状が悪化することがありますので、注意が必要です。
一度水痘にかかると、体の中に抵抗力ができますので、基本的には一生に一度しかかかりません。しかし、水痘・帯状疱疹ウイルスは体の奥深くに隠れて生き続け、年をとったり、体の抵抗力が弱まったりしたときに再び活動を始め、帯状疱疹という別の病気を引き起こすことがあります。特に、お年寄りや体の抵抗力が弱い人は注意が必要です。
水痘は、正しい治療を受ければ、通常はすっかり良くなる病気ですが、まれに肺炎や脳炎といった他の病気を併発する可能性もゼロではありません。ですので、少しでも異変を感じたら、すぐに病院で診てもらうことが大切です。発疹が出始めたら、なるべく早く医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。早めの発見と治療が、水痘の症状を軽くし、後遺症を防ぐために重要です。特に、赤ちゃんや体の弱い方は、重症化しやすいので、より注意が必要です。
| 病気 | 原因 | 症状 | 経過 | 合併症 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 水痘 | 水痘・帯状疱疹ウイルス | 発熱、赤い発疹(水ぶくれ、かさぶた) | 発疹 → 水ぶくれ → かさぶた → 治癒 | 肺炎、脳炎(まれ) |
|
| 帯状疱疹 | 水痘・帯状疱疹ウイルス(水痘後の再活性化) | – | – | – |
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症状の経過

水痘は、感染してから症状が現れるまでに一定の期間を要します。この期間は潜伏期間と呼ばれ、通常はおよそ二週間程度です。感染後しばらくは、目立った兆候は現れませんが、やがて発熱やだるさ、頭部の痛みといった症状が現れ始めます。これらの初期症状は、いわゆる風邪の症状とよく似ているため、見分けることが難しい場合もあります。
初期症状の後、特徴的な赤い発疹が体中に現れ始めます。この発疹は急速に全身へと広がり、数日の間に赤い斑点から水ぶくれへと変化し、最終的にはかさぶたとなって治っていきます。水痘の厄介な点は、発疹が一斉に出現するのではなく、次々と新しい発疹が繰り返し現れることです。そのため、体の同じ部位に、赤い斑点、水ぶくれ、かさぶたといった異なる段階の発疹が同時に存在するという状態が見られます。
水痘のもう一つの特徴は、発疹に強い痒みを伴うことです。この痒みは非常に強く、我慢するのが難しい場合もありますが、掻きむしってしまうと、傷口から細菌が入り込み、感染症を引き起こす可能性があります。また、掻きむしった跡が肌に残ってしまうこともあり、特に顔や頭など目立つ部分に傷跡が残ると、見た目を気にする方もいらっしゃるでしょう。そのため、どんなに痒くても、発疹を掻きむしらないようにすることが大切です。強い痒みに耐えられない場合は、医療機関を受診し、適切な処置を受けるようにしましょう。
発疹が全てかさぶたに変化すれば、水痘の感染力はなくなると考えられています。ただし、かさぶたが剥がれ落ちるまでは、周囲の人への感染を防ぐためにも、適切な対応を続けることが重要です。
| 段階 | 症状 | 期間 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 潜伏期間 | 無症状 | 約2週間 | |
| 初期症状 | 発熱、だるさ、頭痛など風邪に似た症状 | 数日 | 風邪との判別が難しい |
| 発疹期 | 赤い発疹が出現し、水ぶくれ、かさぶたへと変化。発疹は次々と出現し、強い痒みを伴う。 | 数日~数週間 | 掻きむしると細菌感染や傷跡のリスクあり。医療機関を受診し適切な処置を受ける。 |
| 回復期 | 発疹が全てかさぶたになる | かさぶたが剥がれ落ちるまでは感染に注意 |
東洋医学の見解

東洋医学では、水痘は、季節の変わり目や周囲の環境といった影響で体内に侵入する悪い気、いわゆる「時毒」によるものと考えられています。この「時毒」が肺や胃に影響を与え、発疹やかゆみ、熱などの症状が現れるとされています。
東洋医学では、水痘は体内の熱が過剰な状態と捉えます。そのため、この過剰な熱を冷ます漢方薬が用いられます。例えば、解毒作用のある金銀花(きんぎんか)や連翹(れんきょう)といった生薬を煎じて服用したり、症状に合わせて調合された漢方薬が処方されます。また、皮膚の炎症を抑える効果のある紫雲膏(しうんこう)などの外用薬を患部に塗布することもあります。
さらに、ツボ療法も症状緩和に用いられます。例えば、合谷(ごうこく)や曲池(きょくち)といったツボを刺激することで、体内の気の巡りを良くし、熱や炎症を鎮める効果が期待できます。
東洋医学では、体全体のバランスを整えることを重視します。そのため、一人一人の体質や症状に合わせて、治療法が選択されます。また、食事療法も重要で、消化の良い粥やうどん、水分を多く含む野菜や果物を積極的に摂り、体力の回復を促します。脂っこいものや甘いもの、刺激の強いものは控え、胃腸に負担をかけないように気を配ります。
十分な休息と睡眠も、体力の回復には欠かせません。安静にして、体力を温存することが大切です。
東洋医学的アプローチは、発疹やかゆみ、熱といった症状を和らげるだけでなく、体質改善にも繋がると考えられています。しかし、あくまでも西洋医学的治療の補助的な役割と捉え、医師の指示に従うことが大切です。自己判断で治療を行うのではなく、医師と相談しながら、東洋医学的な治療を取り入れるようにしましょう。

家庭でのケア

水ぼうそうは、人から人へとうつりやすい病気のため、家庭での看病では、ほかの人への感染を防ぐことが何よりも大切です。
まず、水ぶくれを清潔に保つために、こまめにシャワーやお風呂に入りましょう。石鹸をよく泡立てて、泡で優しく洗い、清潔なタオルで丁寧に水気を拭き取ります。爪は短く切り、掻きむしってしまうとかさぶたになるまでに時間がかかったり、あとが残ってしまうことがあるので、掻かないように気をつけましょう。かゆみが強いときは、冷やすと楽になります。保冷剤や冷たい濡れタオルなどで冷やしましょう。ただし、冷やしすぎると体を冷やしてしまうので、注意が必要です。
水ぶくれを清潔にするだけでなく、着ているものや寝具も清潔に保つことが重要です。タオルや衣類は、家族とは別に洗い、熱湯消毒や乾燥機を使うことで、ウイルスをなくすことができます。また、部屋の窓を開けて空気を入れ替えることも、空気中のウイルスを減らすのに効果的です。
十分な休息とバランスの良い食事も、早く治るために大切です。胃腸に負担をかけないものを食べ、水分もしっかりと摂りましょう。
家族にうつさないためには、患者さんとはなるべく接しないようにし、タオルや食器などは一緒に使わないようにしましょう。もし、水ぼうそうかもしれないと思ったら、すぐに病院に行って、適切な治療を受けるようにしてください。
| カテゴリー | 具体的な方法 |
|---|---|
| 清潔を保つ | ・こまめにシャワーやお風呂に入る(石鹸をよく泡立てて優しく洗い、清潔なタオルで水気を拭き取る) ・爪は短く切る ・掻かない(かゆみが強い場合は、保冷剤や冷たい濡れタオルで冷やす) ・衣類や寝具は家族とは別に洗い、熱湯消毒や乾燥機を使う ・部屋の窓を開けて換気する |
| 生活習慣 | ・十分な休息をとる ・バランスの良い食事をとる ・水分をしっかりと摂る |
| 感染予防 | ・患者との接触を避ける ・タオルや食器などを共有しない ・水ぼうそうの疑いがある場合は、すぐに病院を受診する |
予防の重要性

水痘(みずぼうそう)は、感染力が強く、特に小さなお子さんを中心に広がりやすい病気です。かゆみのある赤い発疹が全身に広がり、高熱が出ることもあります。水痘は、ワクチンを接種することで防ぐことができます。ワクチンは水痘の症状を軽くするだけでなく、後遺症として神経痛を起こすこともある帯状疱疹(たいじょうほうしん)の予防にもつながります。水痘ワクチンは定期接種に含まれているので、対象年齢のお子さんは積極的に接種しましょう。
一度水痘にかかった人は、通常であれば再び水痘にかかることはありません。しかし、水痘ウイルスは体の中に潜伏し続け、加齢や過労、ストレスなどで体力が落ち、免疫力が低下したときに、帯状疱疹として発症することがあります。特にご高齢の方や、病気などで免疫力が下がっている方は注意が必要です。帯状疱疹は、水痘よりも強い痛みを伴うことが多く、皮膚の症状が治まった後も、ピリピリとした痛みが長く続くことがあります。この痛みは帯状疱疹後神経痛と呼ばれ、日常生活に支障をきたすこともあります。水痘ワクチンは帯状疱疹の予防にも効果があるので、接種を検討してみましょう。
ワクチン接種以外にも、日頃からバランスの取れた食事を心がけ、適度な運動を行い、十分な睡眠をとることで、免疫力を高めることが大切です。規則正しい生活習慣を続けることで、感染症にかかる危険性を減らすことができます。感染症が流行している時期は、なるべく人混みを避け、帰宅時や食事の前には、石けんで丁寧に手洗いを行い、うがいを徹底しましょう。特に免疫力の弱い方は、より一層、感染予防に気を配りましょう。
| 病気 | 症状 | 予防 | 後遺症 |
|---|---|---|---|
| 水痘 |
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帯状疱疹 |
| 帯状疱疹 |
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帯状疱疹後神経痛 |
