その他 顔色が黒い:東洋医学の見方
顔色は、東洋医学において健康状態を映す鏡と言えます。健康な人であれば、肌の色に関わらず、明るくつややかな血色が見られます。しかし、顔色が黒いとされる「面黒」の場合、これは生まれつき肌の色が黒い方とは異なり、青黒く、または黒ずんだような、全体的に暗い印象を与えます。これは、健康な赤みが失われ、他の色が混ざり合っている状態を示しています。面黒は、単に日焼けや皮膚に色素が沈着した状態とは違います。内臓、特に腎の働きが弱まっていることを示すサインであることが多いです。腎は、東洋医学では「水」を司る臓器と考えられており、体内の水分代謝や老廃物の排出を担っています。腎の働きが衰えると、体内の水分バランスが崩れ、老廃物がうまく排出されずに体内に蓄積されます。これが、顔色を暗くくすませる原因の一つと考えられています。また、腎は「精」を蓄える場所でもあります。「精」は生命エネルギーのようなもので、成長や発育、生殖機能に関わっています。腎の働きが弱ると「精」が不足し、顔色だけでなく、活力低下や疲労感、冷えなどの症状が現れることもあります。さらに、血の巡りが滞っている「瘀血(おけつ)」も面黒の原因となります。血は全身に栄養を運び、老廃物を回収する役割を担っています。血の巡りが悪くなると、栄養が行き渡らず、老廃物が滞り、顔色が黒ずんで見えることがあります。瘀血は、冷えやストレス、運動不足などによって引き起こされることがあります。このようなことから、顔色が黒い場合は、腎の働きや血の巡りを良くする生活習慣を心がけることが大切です。食生活では、黒い食材(黒豆、黒ごま、ひじきなど)は腎を補う効果があるとされています。また、体を温める食材を積極的に摂り、冷えを防ぐことも重要です。
