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気陷:気の流れが滞るとどうなるか

東洋医学では、私たちの体は「気」「血」「水」の3つの要素で成り立っていて、これらがバランスよく調和することで健康が保たれると考えられています。この中で「気」は、生命活動の源となるエネルギーのようなもので、全身をくまなく巡り、体を温めたり、臓器を支えたり、外敵から体を守ったりと、様々な機能を担っています。この「気」が不足した状態を「気虚」と言いますが、「気陷」は、この気虚が原因で起こる症状の一つです。「陷」とは「落ちる」「沈む」という意味で、気陷とは、気が下方に落ちてしまう状態を指します。本来、気は体全体を巡り、各組織や器官を適切な位置に支える働きをしています。しかし、気虚によって気が弱くなると、この働きが衰え、気は重力に逆らうことができず下に沈んでしまうのです。例えるなら、風船に空気が十分に入っていればピンと張って空に浮かんでいますが、空気が抜けると重力に負けて地面に落ちてしまうようなものです。気陷も同様に、気が不足することで、内臓が下垂したり、体の一部が下に垂れ下がったりするなどの症状が現れます。具体的には、胃下垂、脱肛、子宮脱、膀胱瘤などが挙げられます。また、気は体内の水分代謝にも関わっており、気陷になると水分の停滞も起こりやすくなります。そのため、むくみや尿失禁、おりものの増加といった症状も現れることがあります。気陷は、単独で起こることもありますが、他の気虚症状、例えば倦怠感、息切れ、食欲不振などと一緒に現れることも多く、日頃から自分の体の状態に気を配り、早期発見、早期対応を心がけることが大切です。