その他 東洋医学における遅脈:ゆっくりとした鼓動の意味
息をする間、脈拍の数が少ない状態を遅脈といいます。具体的には、医師が一度息を吸って吐く間に、脈が四回未満しか触れられないことを指します。これは、西洋医学でいう徐脈と同じような状態です。健康な大人の場合、脈拍は一分間に六十回から百回ほどです。遅脈では、この脈拍の数がかなり少なくなっています。脈拍は心臓の動きを反映しているので、遅脈は心臓の働きが弱まっていることを示しています。しかし、脈拍が少ないからといって、必ずしも病気というわけではありません。体を休めている時や眠っている時は、脈拍が少なくなるのは自然なことです。また、日頃から体を鍛えている運動選手なども、脈拍が少ない場合があります。そのため、遅脈かどうかを判断するには、脈拍の数だけでなく、脈の強さやリズム、他に体に異変がないかなども合わせて考える必要があります。東洋医学では、脈を診ることは、ただ脈拍の数を数えるだけでなく、脈の様子から体全体の調子をみる大切な方法です。脈の速さや強さ、リズムなど、様々な要素から体の中の状態を読み取ります。例えば、脈が遅いだけでなく、弱々しい場合は体の力が不足していると考えられますし、脈が遅く力強い場合は、体が冷えていると考えられます。このように、東洋医学では脈診を通して、体の不調の根本原因を探り、体質に合った治療法を見つけます。
