その他 耳の小さな穴:耳瘻孔について
耳瘻孔(じろうこう)とは、生まれつき耳の外側に小さな穴が開いている状態のことを指します。この小さな穴は、耳介(じかい)と呼ばれる耳の外側の部分、特に耳珠(じしゅ)と呼ばれる耳の付け根付近に多く見られます。稀に、耳介の後部にできることもあります。この穴は、お母さんのお腹の中にいるとき、赤ちゃんが成長する過程で、耳が作られる際にうまく形成されなかったことが原因だと考えられています。ほとんどの場合、片方の耳にだけ見られますが、稀に両耳にできることもあります。耳瘻孔自体は、多くの場合、痛みやかゆみなどの症状がありません。そのため、ご自身で耳に小さな穴があることに気づかない方も少なくありません。日常生活を送る上で、特に困ることもほとんどないため、放置されることも多いです。しかし、耳瘻孔は、適切なお手入れを怠ると、細菌が入り込んで炎症を起こすことがあります。炎症を起こすと、穴の周囲が赤く腫れ上がり、痛みや熱、膿が出るなどの症状が現れます。ひどい場合には、周囲の組織に炎症が広がり、発熱や倦怠感などの全身症状を引き起こすこともあります。耳瘻孔だと気づかずに放置していると、繰り返し炎症を起こし、慢性化してしまう可能性もあります。そのため、耳に小さな穴を見つけたら、自己判断せず、耳鼻咽喉科の専門医を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。普段から清潔を心がけ、適切なケアを行うことで、炎症の発生を防ぐことができます。
