筋腱

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筋粗について: 損傷と修復のメカニズム

筋粗とは、筋肉や腱といった身体を動かす組織が傷ついた後に、修復される過程で線維が固まり、組織が厚く硬くなってしまう状態を指します。まるで布地にできたしこりのように、本来ならば滑らかで柔らかい筋肉や腱が、部分的に硬く太くなってしまうのです。東洋医学では、身体を流れる「気」や「血」の流れが滞ると、痛みや腫れが生じると考えます。傷ついた筋肉や腱は、この「気」「血」の流れが悪くなり、修復がうまくいかずに筋粗が生じやすいと考えられています。例えるなら、水路が塞き止められて水が流れにくくなるように、「気」「血」の流れが滞ることで、栄養が行き渡らずに組織が硬くなってしまうのです。筋粗の大きさや形、硬さなどは、傷の深さや場所、その人の体質、回復具合などによって様々です。小さな米粒のようなものから、指でつまめるほどの大きさのものまであります。また、傷ついた場所だけでなく、周りの組織にも影響を与えることがあります。例えば、筋肉が傷つくと、周りの血管や神経が圧迫され、痛みやしびれといった症状が現れることがあります。さらに、関節の動きが悪くなったり、姿勢が悪くなることもあります。まるで絡まった糸を解きほぐすように、丁寧に時間をかけて治療していくことが大切です。東洋医学では、鍼灸や按摩、漢方薬などを用いて、「気」「血」の流れを良くし、身体全体のバランスを整えることで、筋粗の改善を目指します。