疳証

記事数:(4)

その他

蛔疳:小児の健康を脅かす寄生虫症

回虫は、人の小腸に住み着く寄生虫です。土の中にいる回虫の卵が口から体内に入り、腸で幼虫になり、肺や肝臓などを巡って再び腸に戻り、成虫となって暮らします。特に衛生状態が良くない環境で暮らす子供たちは、土遊びなどで卵を口にする機会が多いため、回虫に感染しやすくなっています。この回虫が小腸に住み着いて起こる小児の病気を蛔疳といいます。回虫は体の中の栄養を奪ってしまうため、様々な症状が現れます。お腹が痛くなったり、吐き気を催したり、食欲がなくなったりします。また、お尻がかゆくなったり、夜眠れない、落ち着きがないといった症状が出ることもあります。たくさんの回虫が腸に寄生すると、腸が詰まってしまうこともあり、危険な状態になることもあります。また、栄養を十分に吸収できなくなるため、体が弱ったり、成長の妨げになることもあります。蛔疳は、きちんと治療すれば治る病気です。しかし、そのままにしておくと、栄養不足で体が弱ったり、成長に影響が出たりする可能性があります。そのため、早く見つけて適切な処置をすることが大切です。保護者は、子供が土遊びをした後などは、きちんと手を洗うように教え、感染を防ぐように気を配る必要があります。また、定期的に便の検査をして回虫がいるかどうかを確認することも大切です。東洋医学では、蛔疳は脾胃、つまり消化器系の働きが弱っていることが原因と考えられています。そのため、治療では消化機能を高めたり、体の中の余分な熱を取り除いたりする漢方薬などが使われます。また、普段の生活では、バランスの良い食事を心がけ、お腹を冷やさないようにすることも大切です。
その他

筋疳:小児の成長を阻む陰り

筋疳とは、主に乳幼児期にみられる、成長の遅れや発育不全を特徴とする疾患です。東洋医学では、子どもの成長は、飲食物から得た栄養を消化吸収し、全身に運搬する「脾胃」の働きに大きく左右されると考えます。この脾胃の働きが衰えると、栄養が十分に吸収されず、成長に影響を及ぼします。筋疳は、この脾胃の衰えに加え、「肝」の不調も併せ持った状態を指します。肝は、体内の「気」の流れを調整する役割を担っています。肝の働きが過剰になり熱が生じると、脾胃の働きを邪魔し、筋疳を引き起こすと考えられています。具体的には、食欲がなくなり、顔色が悪くなり、痩せてしまい、お腹が膨れ、軟便や水様便を繰り返すなどの症状が現れます。さらに、気分の浮き沈みが激しく、夜泣きや歯ぎしりなども見られることがあります。西洋医学では、筋疳は栄養障害や消化器疾患などに当てはまる部分もありますが、東洋医学では、体と心のバランスが崩れた状態として捉えます。そのため、表面的な症状を抑えるだけでなく、根本的な原因を探り、体全体の調和を取り戻すことを重視します。食事療法としては、消化の良い温かい食べ物を少量ずつ与えるようにし、冷たい食べ物や甘いもの、脂っこいものは避け、脾胃の負担を軽減することが大切です。また、適度な運動や睡眠も、健康な成長を促す上で重要です。保護者は、子どもの様子をよく観察し、少しでも異変を感じたら、早めに専門家に相談することが大切です。早期発見、早期治療によって、健やかな成長をサポートすることができます。東洋医学的な治療は、一人ひとりの体質や症状に合わせた漢方薬や鍼灸治療などを用いて、心身全体のバランスを整え、自然治癒力を高めていきます。
その他

食疳:小児の消化器系の不調

食疳は、主に乳幼児にみられる消化器の不調で、東洋医学では小児疳症のひとつに数えられます。これは、食べ物を消化し栄養を体に巡らせる働きである「脾胃」の働きが弱まることが主な原因と考えられています。脾胃の働きが弱まると、食べ物の消化吸収がうまくいかなくなり、栄養が十分に体に行き渡らなくなります。その結果、様々な症状が現れます。西洋医学では、栄養障害や消化器系の病気と診断されることもありますが、東洋医学では、体質や症状の変化など、様々な側面から総合的に判断します。食疳の特徴として、体に湿気がこもり熱を持つ「湿熱」の状態を伴うことが多くあります。この湿熱は、体に重だるさや炎症を引き起こし、食疳の症状をさらに悪化させる要因となります。食疳の症状としては、食欲不振がまず挙げられます。食べ物を消化できないため、食べたいという気持ちが起こりにくくなります。また、お腹の張りや便秘、あるいは下痢といった便通の異常もよく見られます。さらに、顔色が悪く、皮膚に湿疹やかゆみが出ることもあります。夜泣きやぐずりがひどくなることもあり、保護者を悩ませることもあります。食疳の治療では、脾胃の働きを高め、体の中の湿熱を取り除くことが大切です。食事療法としては、消化の良いものを少量ずつ与え、脾胃に負担をかけないようにします。また、体を温める食材を取り入れ、冷えからくる消化不良を防ぎます。東洋医学では、小児推拿や鍼灸治療なども用いられます。これらは、特定の経穴(ツボ)を刺激することで、脾胃の働きを調整し、湿熱を取り除く効果が期待できます。保護者は、子どもの様子をよく観察し、少しでも異変を感じたら、早めに専門家に相談することが大切です。
その他

脾疳:小児の消化器系の不調

脾疳は、東洋医学独自の小児の病気で、主に食べ物の消化や吸収の働きが弱まることを指します。現代医学の栄養失調や消化不良と似た面もありますが、東洋医学では、栄養が足りないだけでなく、体の中の気の巡りや水分のバランスが崩れていることが原因と考えられています。特に、脾と胃という食べ物を消化し吸収する臓器の働きが弱まっていることが、脾疳の大きな原因です。脾は、食べ物から栄養を吸収し、体中に運ぶ役割をしています。胃は、食べ物を受け入れて消化する役割をしています。この二つの働きが弱まると、栄養が十分に吸収されず、体に必要な元気の源や材料が不足して、様々な症状が現れます。例えば、顔色が悪く、元気がなく、食欲不振になったり、お腹が張ったり、下痢をしたりします。また、夜泣きや寝汗、歯ぎしりなどの症状が見られることもあります。さらに、湿熱と呼ばれる、体に余分な水分と熱がこもった状態も、脾疳を引き起こす原因となります。湿熱は、脾胃の働きを邪魔して、消化吸収の機能をさらに低下させます。湿熱は、脂っこいものや甘いものを食べ過ぎたり、冷たいものを飲み過ぎたりすることで発生しやすいため、食事の内容にも注意が必要です。脾疳は、食疳とも呼ばれ、子どもの成長に大きな影響を与える可能性があるため、早く見つけて適切な対処をすることが重要です。東洋医学では、脾胃の働きを助ける漢方薬や、お灸、ツボ押しなどで治療を行います。また、食事療法も大切で、消化の良いものを中心に、バランスの良い食事を心がける必要があります。保護者は、子どもの様子をよく観察し、少しでも異変を感じたら、早めに専門家に相談することが大切です。