斜視

記事数:(1)

風邪

風牽偏視:突然の斜視

風牽偏視とは、風邪の邪気が眼に侵入し、眼の動きを悪くする病気です。ある日突然、目が思い通りに動かせなくなり、物が二重に見えたり、視線が定まらなくなったりします。東洋医学では、風邪は外からやってくる悪い気と考えます。この悪い気が体の中に入り込み、様々な体の不調を引き起こすと考えられています。風牽偏視の場合は、この風邪の悪い気が眼の経絡、すなわち気の通り道や眼の筋肉に入り込み、眼を動かす働きを邪魔することで起こると考えられています。目には、肝と深く関わる経絡が通っています。肝は、体全体の働きを滑らかに整える役割を担い、特に眼の働きを支えると考えられています。そのため、肝の働きが弱まると、風邪の邪気が侵入しやすくなり、風牽偏視が起こりやすくなると考えられています。また、体の抵抗力が落ちている時にも、風邪の邪気に侵されやすく、発症しやすいため、日頃から体の調子を整えることが大切です。現代医学では、ウイルスなどの感染によって起こる神経の麻痺と考えられています。眼球を動かす筋肉や神経に炎症が起こり、眼球運動が制限され、物が二重に見えたり、斜視になったりするのです。特に、外転神経麻痺は風牽偏視と似た症状を示すため、注意が必要です。外転神経は眼球を外側に動かす筋肉を支配しています。この神経が麻痺すると、眼球を外側に動かすことができなくなり、内側に寄ってしまうので、斜視の状態になります。このように、風牽偏視は東洋医学と現代医学で捉え方が異なりますが、風邪や体の抵抗力と深く関わっていると考えられています。