その他 お腹の音:振水音の秘密
お腹を揺すった時に、まるで水筒を振った時のような音が聞こえることがあります。これを振水音といいます。胃の中に通常よりも多くの水分が溜まっていると、体を動かした際にチャプチャプ、もしくはタプタプといった音が聞こえるのです。健康な状態であれば、胃の中には消化を助ける少量の水分と食べ物が含まれていますが、これらが消化されて腸へと送られていきますので、このような音はしません。では、なぜ胃の中に水分が溜まってしまうのでしょうか。考えられる原因の一つに、胃の出口が狭くなる幽門狭窄が挙げられます。幽門とは、胃の出口にあたる部分で、ここで狭窄が起こると、食べたものや水分がスムーズに腸へ送られなくなります。その結果、胃の中に食べ物が停滞し、発酵してガスが発生したり、水分が過剰に溜まったりして、振水音が聞こえるようになるのです。また、腸閉塞も原因の一つです。腸閉塞とは、腸の一部が詰まってしまう病気で、この場合も食べたものや水分が腸内を進めなくなり、結果として胃に逆流して溜まり、振水音が生じることがあります。健診などで医師がお腹を軽く揺すって音を確かめるのは、この振水音を確認するためです。振水音自体は病気ではありませんが、背後にある病気を発見するための重要な手がかりとなります。ですので、ご自身で振水音に気が付いたり、健診で指摘された場合は、放置せずに医療機関を受診し、適切な検査を受けることが大切です。早期発見、早期治療によって、重症化を防ぐことに繋がります。
