囈語

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不眠

眠りの中の声:囈語の謎

囈語とは、眠っている間に無意識のうちに言葉を発する現象、いわゆる寝言のことです。本人は寝ているため、自分が言葉を発していることに気づいていません。たいていは、一緒に寝ている家族や周りの人に指摘されて初めて気づくことが多いでしょう。その声は、はっきりと聞き取れる言葉である場合もあれば、ただごとごと呟いているような、あるいはうめき声のような場合もあります。時には歌を歌ったり、笑ったり、泣いたりと、実に様々な表現が見られます。一般的に、囈語そのものは病気ではありません。しかし、睡眠の質や隠れた病気と関係している可能性もあるため、注意深く観察することが大切です。深い眠りについているはずなのに、なぜ声が出てしまうのか、その仕組みはまだはっきりと解明されていません。けれども、脳の働きや睡眠の段階、心の状態などが複雑に関係していると考えられています。囈語は誰にでも起こりうる現象ですが、その頻度や内容には個人差があります。子供に多く見られますが、大人でも心労や疲れが溜まっている時などは囈語が出やすくなります。また、特定の薬の副作用として囈語が現れるという報告もあります。日常生活にそれほど支障がない程度であれば、あまり心配する必要はありません。しかし、毎晩のように大きな声で囈語を言ったり、内容が乱暴であったりする場合は、専門の医師に相談するのが良いでしょう。睡眠中の行動や声は、私たちの意識していない心の状態を知るための貴重な手がかりとなります。囈語をただの寝言として済ませるのではなく、自分の体や心の状態を知る手がかりとして捉えることも大切です。