その他 半身まひ:偏枯を東洋医学から考える
偏枯とは、体の片側、すなわち右半身もしくは左半身に麻痺が生じる病態を指します。麻痺は腕や足、顔の半分などに現れ、運動機能や感覚に支障をきたします。発症の仕方は様々で、ある日突然起こることもあれば、ゆっくりと時間をかけて進行していくこともあります。西洋医学では、脳の血管が詰まったり破れたりする脳卒中が主な原因として考えられています。しかし、東洋医学では異なる見方をします。東洋医学では、生命エネルギーである「気」の流れが滞ったり、血の流れが悪くなったりすることで、体に不調が生じると考えます。この気の滞りや血流の悪化が、偏枯の大きな原因の一つと考えられています。例えば、体に冷えが溜まったり、過労やストレスが続いたりすると、気の流れが乱れ、やがて血流にも悪影響を及ぼします。すると、体の必要な部分に栄養や酸素が行き渡らなくなり、手足の麻痺といった症状が現れると考えられています。また、東洋医学では、心と体の繋がりを重視します。精神的なストレスや感情の乱れも、気の乱れに繋がると考えられています。怒りや悲しみ、不安といった感情が長く続くと、気の流れが滞り、偏枯の症状を悪化させる可能性があるとされています。さらに、体質も偏枯の発症に影響を与えると考えられています。生まれつき気や血が不足している人や、冷えやすい体質の人は、より偏枯になりやすいとされています。このような体質の人は、普段から体を温める、バランスの良い食事を摂る、適度な運動をするなど、生活習慣に気を配ることが大切です。東洋医学では、一人ひとりの体質や状態に合わせて、鍼灸治療や漢方薬、マッサージ、食事療法などを組み合わせ、気や血の流れを整え、体のバランスを取り戻すことで、偏枯の症状改善を目指します。
