経穴(ツボ) ツボ「腦戶」:後頭部の要穴
脳戸は、頭の後ろ側、後頭部にある大切なツボです。場所は髪の生え際あたりで、首と頭が繋がっている部分のすぐ上に位置しています。後頭部には触ると少し骨が出っ張っているところがあります。これを後頭隆起と言いますが、脳戸はこの後頭隆起のすぐ下にあります。頭を前に倒すと、首の付け根あたりで骨が一段と高く盛り上がるところがあります。脳戸は丁度この一番高く盛り上がった骨のすぐ下あたりに位置しているのです。このツボの位置を指で探るには、まず後頭部の中心線を探します。鼻筋をまっすぐ上にたどっていくと、後頭部にぶつかります。これが後頭部の中心線です。次に、首を前に倒し、一番高く盛り上がる骨を探します。この骨のすぐ下に、脳戸があります。脳戸は督脈という経絡、つまり気の流れる道の上にあります。督脈は体の背面中央を流れる、生命エネルギーの根幹となる経絡です。脳戸はこの督脈という重要な経絡上にあるため、全身の気の巡りに大きな影響を与えると考えられています。脳戸への刺激は、この督脈の気の巡りを整え、全身の健康維持増進に役立つとされています。また、脳戸は首のこりや頭痛、めまい、不眠など、様々な症状の改善にも用いられます。現代社会において、パソコンやスマートフォンの長時間使用などで、首や肩のこり、目の疲れなどに悩む人は少なくありません。このような症状を抱えている人にとっても、脳戸への刺激は効果的だと考えられています。
