ストレス 肝脾不調とは:その症状と対処法
肝脾不調は、東洋医学において、肝と脾がお互いに影響し合い、うまく働かなくなってしまった状態を指します。西洋医学の病気とは直接結びつきませんが、様々な体の不調となって現れることがあります。東洋医学では、肝は体内の気の巡りを整え、精神状態にも影響を与えると考えられています。また、脾は飲食物から栄養を吸収し、全身に運ぶ役割を担っています。この肝の気の巡りと脾の消化吸収の働きが滞ってしまうと、様々な不調が現れます。例えば、肝の気が滞る「肝気鬱結」の状態では、イライラしやすくなったり、抑うつ状態になったり、のぼせや頭痛を感じたりすることがあります。また、脾の働きが弱まる「脾虚」の状態では、食欲不振や消化不良、胃もたれ、下痢などを起こしやすくなります。さらに、これらの症状が重なり、倦怠感、めまい、手足の冷えといった症状が現れることもあります。肝脾不調は、体質や生まれ持った性質、日々の暮らしぶり、周りの環境など、様々な要因が複雑に絡み合って起こると考えられています。不規則な食生活、睡眠不足、過労、ストレスなどは、肝脾不調を招きやすいので注意が必要です。東洋医学では、体全体を一つと考えて、不調のある部分だけでなく、全体のバランスを整えることを大切にします。そのため、肝脾不調を良くするには、肝と脾の働きを整えるだけでなく、心と体のバランスを取り戻すことが重要になります。症状に合わせて、漢方薬を用いたり、鍼灸治療を行ったり、食事や生活習慣を改善したりすることで、体全体の調子を整え、健康な状態を目指します。
