その他 小児の疳、驚疳を理解する
驚疳(きょうかん)とは、乳幼児期に見られる小児特有の病気である疳(かん)の症状の一つで、心身共に不調をきたす状態を指します。疳の症候には、食べ物の好き嫌いが激しく食欲がなくなり、発育が遅れる、夜泣きがひどく、かんしゃくを起こしやすく、ひきつけなどを起こすといったものがあります。驚疳は、これらの症状に加えて、精神的に不安定になりやすく、些細な物音などにも驚きやすいといった特徴があります。東洋医学では、子供は心身共に未熟で、外から来る邪気の影響を大人よりも受けやすいと考えられています。驚疳は、このような外邪の侵入や、生活環境の変化、精神的な負担などが原因で、心経(しんけい)と呼ばれる経絡(けいらく)に熱が生じ、脾胃(ひい)の働きが衰えることで発症すると考えられています。心経に熱がこもると、精神的な興奮や不安定さを引き起こします。また、脾胃は食べ物を消化吸収し、栄養を体に行き渡らせる大切な役割を担っていますが、脾胃の働きが弱まると、消化吸収機能が低下し、栄養不足に陥ります。これらの要因が複雑に絡み合い、驚疳特有の様々な症状が現れると考えられています。夜泣きやかんしゃく、ひきつけなどは、心経の熱による精神的な興奮が原因と考えられます。また、食欲不振や発育不良は、脾胃の働きが弱まり、栄養が十分に吸収されないことが原因と考えられます。さらに、些細な物音にも驚くといった症状は、心気が過敏になっている状態を表しています。驚疳は、心疳(しんかん)とも呼ばれており、両者はほぼ同じ意味で使われています。どちらも、子供の繊細な心が影響を受けている状態を表す言葉です。日頃から子供の体調や様子をよく観察し、少しでも異変に気付いたら、早めに専門家に相談することが大切です。
