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類中風:内風邪から起こる脳卒中

類中風とは、中風(脳卒中)に似た症状を呈するものの、現代医学の検査では脳血管の異常が見られない病態を指します。東洋医学では、体内の生命エネルギーである「気」の流れが乱れ、特に「風」の邪気が原因となって様々な症状が現れると考えます。この風は「内風」と呼ばれ、過労や激しい感情の起伏、老化、不摂生といった要因で体内で生じるとされています。類中風の症状は、中風と類似しており、めまいやふらつき、手足の痺れ、ろれつが回らない、意識がぼんやりするといったものが見られます。中風のように意識を失ったり、片麻痺が残ったりすることは稀で、比較的短時間で症状が軽快することが多いです。しかし、症状が繰り返し起こる場合や、一時的に意識が遠のくような場合は、注意が必要です。類中風は、中風の前兆である可能性もあるため、軽視せず、東洋医学の専門家に相談することが大切です。東洋医学では、脈診や舌診、腹診などを行い、患者の体質や状態を詳しく把握した上で、内風を鎮め、気の巡りを整える治療を行います。鍼灸治療や漢方薬の処方、生活習慣の指導などを通して、根本原因にアプローチし、再発予防を目指すことが重要です。また、高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病は内風を助長する要因となるため、日頃からバランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけ、健康管理に努めることも大切です。
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瘰癧:頸部の腫れとその対処法

瘰癧(るいれき)とは、首筋にあるリンパ節が慢性的に腫れを繰り返す病気です。リンパ節は、全身に網の目のように張り巡らされたリンパ管の途中に位置する小さな器官で、体内に侵入してきた細菌やウイルスなどの異物から体を守る、いわば門番のような役割を担っています。リンパ節の中には、リンパ球と呼ばれる免疫細胞が集まっており、異物が侵入すると、これらの細胞が活性化して異物を攻撃し、排除しようとします。この免疫反応の過程で、リンパ節に炎症が起こり、腫れが生じることがあります。風邪などをひいた際に、首や顎の下あたりが腫れるのを経験した方もいるのではないでしょうか。これは、リンパ節が活発に働いている証拠です。通常、このような炎症性の腫れは、原因となる感染症が治まると自然と消えていきます。しかし、瘰癧の場合は、炎症が長引いたり、治ったと思っても繰り返し腫れたりするのが特徴です。腫れ以外にも、痛みや熱っぽさ、全身のだるさなどの症状を伴うこともあります。瘰癧の原因は様々ですが、特に注意が必要なのは結核菌による感染です。結核菌によって引き起こされる瘰癧は、重症化しやすく、適切な治療を行わなければ、皮膚に穴が開いて膿が出てしまうこともあります。かつては、結核が瘰癧の主な原因でしたが、衛生環境の改善や栄養状態の向上により、近年では結核以外の細菌感染や、原因不明のものが多くなっています。首に腫れが続く場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けることが大切です。瘰癧は早期に発見し、適切な治療を行えば、完治が期待できる病気です。気になる症状がある場合は、早めに専門医に相談しましょう。