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漢方の材料

肝:五臓六腑の剛なる臓

東洋医学において、肝は体内の大切な働きを担う重要な臓器です。西洋医学では主に解毒作用などが注目されますが、東洋医学では「気」の流れを調整する役割を重視します。この「気」とは、生命活動を支えるエネルギーのようなものと考えてください。全身をくまなく巡り、滞りなく流れることで、心身ともに健康な状態が保たれます。肝は、この気の「疎泄(そせつ)」を司るとされています。「疎泄」とは、気をスムーズに全身に行き渡らせ、滞りをなくす働きのことです。肝の働きが正常であれば、気は全身を円滑に流れ、心身ともに健やかな状態が保たれます。精神も安定し、穏やかに過ごせるでしょう。また、飲食物の消化吸収も滞りなく行われ、栄養をしっかりと体内に取り込むことができます。しかし、肝の働きが弱まると、この気の疎泄がうまくいかなくなり、様々な不調が現れます。気の流れが滞ると、イライラしやすくなったり、気分が落ち込んだり、怒りっぽくなったりすることがあります。また、消化機能にも影響が出やすく、食欲不振やお腹の張り、便秘や下痢などを引き起こすこともあります。その他にも、生理不順や月経痛、肩こり、頭痛、めまいなど、実に様々な症状が現れる可能性があります。これは、肝の不調によって気の巡りが滞り、全身のバランスが崩れるためです。このように、肝は全身の健康に深く関わっています。東洋医学では、肝の健康を保つことは、全身の気の巡りを良くし、心身の健康を維持するために非常に重要だと考えられています。日々の生活習慣を見直し、肝の働きを助けることで、健やかな毎日を送ることができるでしょう。