deficiency above and excess below

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上虚下実:東洋医学における病態とは

上虚下実とは、東洋医学で使われる言葉で、体の状態が上と下でアンバランスになっていることを指します。簡単に言うと、上半身は力がなく弱っているのに、下半身には不要なものが溜まって滞っている状態です。まるで、木で言えば、枝葉が弱々しく、根っこが詰まっているようなものです。上半身の弱り(上虚)は、生命エネルギーである気が不足している状態です。気は全身を巡り、体を温めたり、臓腑を働かせたり、体を守ったりする大切なものです。気が不足すると、顔色は青白く、声に力がなくなり、疲れやすい、立ちくらみしやすいといった症状が現れます。まるで太陽の光が足りない植物のように、元気がなくなってしまいます。一方、下半身の滞り(下実)は、体に不要なものが溜まっている状態です。東洋医学ではこれを邪気と呼びます。邪気は、食べ物や飲み物の摂りすぎ、運動不足、冷え、ストレスなど、様々な原因で発生します。邪気が下半身に溜まると、お腹が張ったり、便秘や下痢になったり、足がむくんだり、冷えを感じたりします。まるで川の流れが滞り、水が濁ってしまうようなものです。上虚下実は、これらの症状が同時に起こるため、単独の症状よりも複雑で、体への負担も大きいです。例えば、胃腸の働きが弱っているのに、冷たいものをたくさん食べてしまうと、さらに胃腸に負担がかかり、お腹の調子が悪くなってしまいます。このような悪循環を防ぐためには、上虚下実の状態を理解し、体に合った食事や生活習慣を心がけることが大切です。温かいものを食べたり、適度な運動をしたり、ストレスを溜めないようにするなど、日々の暮らしの中で、上半身を温め、下半身の巡りを良くする工夫をしてみましょう。