その他 肥瘡:その特徴と東洋医学的理解
肥瘡(ひそう)は、皮膚糸状菌というカビの一種が引き起こす皮膚の病で、いわゆる「たむし」の中でも独特の姿を見せるものです。このカビは頭皮を好んで住み着き、特徴的な黄色いかさぶた(痂皮かひ)を作ります。このかさぶたは、まるで茶碗を伏せたような形で、真ん中がくぼんでいるため、他の皮膚病と見分けるのは容易です。また、カビ特有の臭いを発することもあり、周囲の人に気づかれることもあります。肥瘡は、そのままにしておくと、毛が抜け落ちたり、頭皮が縮んで薄くなったりすることがあります。そのため、早く見つけて、適切な治療を行うことが大切です。西洋医学では、抗真菌薬を用いた治療が中心となりますが、東洋医学では、肥瘡は体の中の状態が深く関わっていると捉えます。体に湿気がこもり、熱がこもる「湿熱」や、体に毒がたまる「毒素の蓄積」が、肥瘡の主な原因と考えられています。湿熱は、脂っこい食べ物の摂りすぎや、不規則な生活、過労などが原因で生じます。また、毒素の蓄積は、老廃物の排出がうまくいかないことなどが原因となります。東洋医学では、肥瘡の治療には、単にカビを退治するだけでなく、体質から改善していくことが重要だと考えます。漢方薬を処方したり、食事や生活習慣の指導を行ったりすることで、体全体のバランスを整え、肥瘡の再発を防ぎます。具体的には、余分な湿気や熱を取り除く漢方薬を使用したり、発酵食品や生もの、脂っこいもの、甘いものなどを控え、消化の良いものを中心とした食事を摂るよう指導したりします。また、適度な運動や睡眠をしっかりとることも、体質改善には欠かせません。肥瘡は、適切な治療を行えば治る病気です。気になる症状があれば、早めに専門家に相談しましょう。
