その他 陰盛:冷えから生まれる不調
東洋医学では、健康を保つには体の中の陰と陽のバランスが大切だと考えます。陰と陽は互いに反対の性質を持ちながらも、支え合い、バランスを取りながら成り立っています。陰は静かで冷たく、内にこもる性質を持つのに対し、陽は動的で温かく、外に発散する性質を持ちます。ちょうど、月の静けさと太陽の明るさ、冬の寒さと夏の暑さのように、陰と陽は自然界のあらゆる現象に当てはめることができます。この陰陽のバランスが調和している状態が健康であり、どちらかに偏ると体に不調が現れると考えられています。陰盛とは、この陰陽のバランスが崩れ、陰の気が過剰になっている状態を指します。体内の陽気が不足しているわけではなく、陰の気が過剰に増えていることが特徴です。例えるなら、部屋の中に冷たい空気が満ちているような状態で、温かい空気が少ないというよりも、冷たい空気が多すぎる状態です。そのため、冷えを中心とした様々な症状が現れます。例えば、手足の冷え、お腹の冷え、腰の冷えなどは陰盛の代表的な症状です。また、陰の気が過剰になると、体内の水分代謝が滞り、むくみや水太り、下痢などの症状が現れることもあります。さらに、精神面にも影響を及ぼし、気力が低下したり、気分が落ち込んだり、何事にもやる気が起きないといった症状も現れることがあります。陰盛の状態を改善するには、体を温める食材を積極的に摂ったり、適度な運動で陽気を高めることが重要です。体を冷やす食べ物や飲み物は控え、体を温める効果のある生姜やネギ、根菜類などを積極的に摂りましょう。また、体を締め付ける服装は避け、ゆったりとした服装で血行を促進することも大切です。そして、質の良い睡眠をしっかりとることで、陰陽のバランスを整え、健康な状態を保つことができます。
