阿是穴

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経穴(ツボ)

不思議なツボ、阿是穴の世界

東洋医学の考え方に、経穴(ツボ)というものがあります。体にはたくさんのツボがあり、それぞれに名前や場所が決まっています。しかし、決まった名前も場所も持たない特別なツボがあります。それが阿是穴です。阿是穴は、まるで体が不調を訴えるかのように、痛みや不快感、しこり、皮膚の色の変化など、何らかの異常を知らせる形で現れます。例えば、肩こりで肩が凝り固まっているときに、肩の周辺を押してみると、ある一点に強い痛みを感じることがあります。また、お腹の調子が悪いときに、お腹を押すと、ある部分にしこりのような硬さを感じたり、皮膚の色が変わっていたりすることがあります。このような反応を示す場所が、まさに阿是穴なのです。阿是穴は「ああ、ここだ!」という意味の「阿是」という言葉が由来となっています。その時々の体の状態を反映して現れるため、同じ症状であっても人によって位置が違ったり、時間の経過とともに場所が変わったり、消えてしまったりすることもあります。まるで、体からのメッセージを伝える役割を担っているかのように、その時だけの特別なツボとして現れるのです。一般的なツボは、体のエネルギーの通り道である経絡上に規則正しく並んでいますが、阿是穴は経絡とは関係なく、その時々の体の状態に応じて自由に現れます。そのため、その人の不調を的確に捉え、治療の重要な手がかりとなります。東洋医学では、この阿是穴を見つけることが、症状改善への第一歩と言えるでしょう。