その他 鮮血便!近血の基礎知識
近血とは、便に鮮やかな赤い血が混じる、あるいは便とは別に赤い血が滴る症状のことです。この出血は、肛門に近い消化管、つまり直腸や肛門から出ていることがほとんどです。多くの場合、痛みを伴うこともあり、排便時に赤い血を目にして不安になる方も少なくありません。近血の原因で最も多いのは、痔核(いわゆる「いぼ痔」)です。痔核は、肛門の血管が腫れて、出血しやすくなった状態です。排便時に強くいきむことで、肛門周辺の血管がさらに傷つき、出血しやすくなります。また、硬い便も痔核を悪化させる原因となります。近血のもう一つの主な原因は、裂肛(肛門の皮膚の切れ目)です。硬い便や下痢によって肛門の皮膚が切れてしまい、出血することがあります。裂肛は、排便時に強い痛みを伴うことが特徴です。これらの他に、直腸炎や大腸ポリープ、まれに大腸がんといった病気が原因で近血が起こることもあります。ただし、これらの病気の場合、血便以外にも、腹痛や下痢、体重減少などの症状が現れることが多いです。近血は比較的軽度な原因で起こることが多いですが、自己判断で放置せずに、医療機関を受診して適切な診断を受けることが大切です。医師は、肛門診や内視鏡検査などを行い、原因を特定します。原因に応じて適切な治療を受けることで、症状を改善し、深刻な病気を防ぐことができます。特に、発熱や体重減少、貧血などの症状を伴う場合、あるいは出血が続く場合は、早めに医療機関を受診するようにしてください。
