その他 臟躁:心と体の繋がりを探る
臟躁という言葉は、聞き慣れないかもしれません。これは東洋医学独自の考え方で、現代医学でいうところの鬱病に似た症状を示す、発作性の心の病です。突然理由もなく湧き上がる憂うつ感、些細なことでイライラする易怒性、感情の波が激しく自分で抑えられない状態、泣きたい衝動に駆られる悲嘆、そして繰り返されるため息などが主な症状です。まるで心に重石が乗ったように感じたり、理由もなく涙が溢れてきたりするなど、ご自身の感情をコントロールできない状態に陥ります。東洋医学では、心と体は切っても切れない関係にあると考えます。そのため、臟躁は心と体のバランスが崩れた時に現れるサインと捉えます。現代社会では、仕事や人間関係のストレス、不規則な生活、食生活の乱れなど、心身のバランスを崩しやすい要因が多く存在します。夜更かしや睡眠不足、栄養の偏った食事、運動不足なども、臟躁を招き寄せる原因となり得ます。ですから、臟躁は決して特別な病気ではなく、誰にでも起こりうる可能性のあるものなのです。東洋医学では、臟躁は体の内側に潜む病の根源が表面に現れたものと考えます。そのため、表面的な症状を抑えるだけでなく、根本原因を探り、心身の調和を取り戻すことを目指します。体質や症状に合わせて、漢方薬や鍼灸治療などを用いて、心と体のバランスを整え、病の根源から改善していくのです。また、日々の生活習慣を見直し、規則正しい生活、バランスの良い食事、適度な運動を心がけることも大切です。心の状態に耳を傾け、自分自身を大切にすることで、臟躁の予防や改善に繋がります。
