脘痞

記事数:(1)

その他

脘痞:胃の不快感とその対処法

脘痞(かんひ)とは、みぞおちの辺りに、物が詰まったような、重く沈んだような、何とも言えない不快感がある状態を指します。この不快感は、まるで食べ物や飲み物がつかえているような、あるいは何かに押さえつけられているような感覚と表現されることが多く、胃の辺りが張ったり、膨らんだように感じられることもあります。しかし、みぞおちの辺りを押したり触ったりしても、痛みや抵抗といったはっきりとした異常は見られず、検査をしても原因が特定できないことが特徴です。このはっきりしない不快感は、時に不安な気持ちや焦燥感を引き起こし、日常生活にも影響を及ぼすことがあります。東洋医学では、脘痞は胃の働きが弱っている状態、すなわち胃が食べ物や飲み物を消化吸収する力の衰えが原因だと考えられています。食べ過ぎや飲み過ぎ、脂っこい食事、冷たい食べ物、不規則な食生活、働き過ぎ、精神的な負担、身体の冷えなどが胃に負担をかけ、その働きを低下させ、脘痞を引き起こすとされています。具体的には、暴飲暴食によって胃に熱が生じたり、冷たい物を摂りすぎることで胃の気が滞ったり、過労やストレスにより胃の気が不足したりすることで、胃の働きが乱れ、痞え(つかえ)が生じると考えられています。また、脾(ひ)という臓器も消化吸収に関わっており、脾の働きが弱ると、胃の働きにも影響が出ます。このように、脘痞は胃だけの問題ではなく、身体全体のバランスの乱れが原因で起こると考えられています。日頃から、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な休息を心がけ、胃腸に負担をかけない生活を送り、心身の健康を保つことが大切です。