皮膚感染症

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へその炎症:臍癰について

お母さんのお腹の中にいた時、私たちを命と繋いでくれていたのが「へそ」です。生まれた後も、お腹の中心にある大切な場所として、東洋医学では「神闕(しんけつ)」と呼ばれる重要なツボと考えられています。東洋医学では、へそは体の中心であり、エネルギーの出入り口だと考えられています。全身のエネルギーの通り道である経絡(けいらく)が集まる場所であり、生命エネルギーである「気」が活発に出入りしている場所なのです。そのため、へその状態を観察することで、今の体の状態や健康状態を推し量るバロメーターとして活用できます。へそが冷えている時は、体全体のエネルギーが不足している、体が冷えているサインです。へそは皮膚が薄く、皮下脂肪も少ないため、体の他の部分に比べて冷えやすい場所です。お腹を冷やすと、消化機能の低下を招き、下痢や便秘の原因になることもあります。また、胃腸の働きが弱まり、栄養の吸収が悪くなることで体全体の冷えに繋がったり、免疫力の低下を招くこともあります。女性の場合は、月経の不調にも繋がるため、特に注意が必要です。古くからへそを温めることは健康に良いとされ、お灸などの方法でへそを温めることで全身の調子を整える効果があるとされてきました。お灸以外にも、腹巻やカイロなどでへそ周りを温めることでも効果があります。冷えを感じやすい方は、毎日の生活の中でへそを意識的に温める習慣を取り入れてみましょう。へそは健康管理において、とても大切な場所です。日頃からへその状態に気を配り、お腹を冷やさないように心がけることで、健康な体を維持することに繋がります。
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脇の下の腫れ:腋癰を詳しく解説

脇の下にできる腫れ物、それを漢方では腋癰(えきよう)といいます。医学の言葉では腋窩(えきか)と呼ばれる脇の下に、膿(うみ)を持つ炎症が起こることを指します。この脇の下は、汗を出す汗腺や毛が生える毛穴がたくさんあります。しかも、皮膚同士がこすれやすい場所なので、細菌にとってはこの上なく住みやすい環境です。皮膚に小さな傷ができたり、毛穴から細菌が入り込むと、炎症を起こしてしまいます。すると、脇の下が赤く腫れて痛み出し、これが腋癰と呼ばれる状態です。多くの場合、黄色ブドウ球菌という細菌が原因です。黄色ブドウ球菌は、健康な人の皮膚にも存在するありふれた細菌ですが、傷口などから体内に侵入すると、炎症を引き起こすことがあります。日常生活で免疫力が下がっている時や、不衛生な環境にいる時などは、特に感染しやすいため注意が必要です。腋癰は、放置すると悪化し、痛みや腫れがひどくなるだけでなく、発熱や倦怠感などの全身症状が現れることもあります。さらに、重症化すると、敗血症などの命に関わる危険な状態になる可能性もゼロではありません。そのため、早期の治療が大切です。初期の軽い症状であれば、患部を清潔に保ち、安静にすることで自然に治ることもあります。しかし、痛みや腫れが強い場合は、医療機関を受診しましょう。医師は、症状に合わせて抗菌薬を処方したり、膿を排出するための切開排膿などの処置を行います。また、漢方医学では、体質や症状に合わせて、清熱解毒(せいねつげどく)といって体の熱や毒を取り除く漢方薬を処方することもあります。体の抵抗力を高め、再発を防ぐことも大切です。バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけ、健康的な生活習慣を送りましょう。清潔な環境を保つことも重要です。脇の下は常に清潔に保ち、汗をかいたらこまめに拭き取りましょう。また、体にフィットしすぎる衣服や、通気性の悪い素材の衣服は避け、ゆったりとした、通気性の良い衣服を選ぶようにしましょう。