産褥期

記事数:(1)

生理

産後の体と惡露:理解とケア

お産の後、子宮から排出される分泌物を惡露(おろ)と言います。これは、赤ちゃんを包んでいた胎盤が子宮壁からはがれ落ち、子宮が元の大きさに戻っていく過程で、子宮内部の不要なものが体外へ排出される自然な現象です。産後の体の回復にとって、なくてはならない大切な働きです。惡露には、血液の他に、子宮内膜の組織片、粘液などが含まれています。色は、産後すぐは鮮やかな赤色をしています。これは、子宮からの出血が多い時期だからです。日が経つにつれて、出血の量が減り、赤黒い色、茶色っぽい色へと変化していきます。さらに、10日ほど経つと、黄色っぽいおりもののような状態になり、最終的には白っぽい色へと変わります。色が変化していくのは、子宮が回復に向かっている良い兆候です。惡露の量は個人差があり、多い方では生理の時のようにたくさん出る方もいますし、少ない方ではおりもの程度の方もいます。また、持続期間も数週間から長くても2ヶ月程度までと、人それぞれです。母乳を与えているお母さんは、子宮の収縮を促すホルモンの影響で、惡露の排出が促進される傾向があります。惡露が出ている間は、清潔を心がけることが大切です。こまめにナプキンを交換し、シャワーで清潔を保ちましょう。産褥パッドは、産院で指示されたものを使用するのが良いでしょう。また、悪臭がしたり、発熱を伴ったり、出血量が多い場合は、速やかに医師に相談してください。子宮の回復が順調に進んでいるか、感染症などが起きていないかを医師が確認します。惡露は、産後の体の回復のバロメーターとなる重要なものです。色の変化や量、期間などを観察することで、ご自身の体の状態を把握し、安心して産後を過ごせるようにしましょう。