その他 赤ちゃんの頭の変化:囟塡(しんてん)について
生まれたばかりの赤ちゃんの頭には、泉門と呼ばれる柔らかな部分があります。これは、まだ骨が完全に繋がっていないためにできる隙間です。赤ちゃんの頭蓋骨はいくつかの骨が組み合わさってできており、成長と共にこれらの骨が大きくなり、最終的にはしっかりと繋がって一つの硬い頭蓋骨になります。この泉門があるおかげで、出産という大変な過程を経る際に、赤ちゃんの頭は産道を通るために少し変形することができます。もし頭蓋骨が最初から硬く閉じていたら、産道を通るのが難しく、母子ともに危険な状態になる可能性があります。通常、泉門は触ると柔らかく、軽く脈を打っているのが感じられます。これは、脳の血管の拍動が伝わっているためです。まるで、薄い布を通して心臓の鼓動を感じるかのように、生命の躍動を感じることができるでしょう。しかし、この泉門の状態には注意が必要です。泉門がいつもより膨らんでいる状態を囟塡(しんてん)と言います。囟塡は、赤ちゃんが泣いたり、興奮したり、熱を出したりする際に一時的に見られることもありますが、病気の兆候である可能性もあります。例えば、髄膜炎などの感染症や、水頭症といった病気のサインである場合があります。囟塡の状態に加えて、嘔吐や発熱、けいれん、意識障害などの症状が見られる場合は、すぐに医療機関を受診することが大切です。反対に、泉門が通常よりも凹んでいる場合は、脱水症状のサインである可能性があります。母乳やミルクをしっかりと飲んでいるか、おしっこの量や回数は適切かなど、赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。赤ちゃんの頭、特に泉門の状態は、健康状態を知る上で重要な手がかりとなります。日頃から赤ちゃんの頭に触れ、泉門の状態を確認する習慣を身につけることで、異変にいち早く気づくことができるでしょう。
