その他 飧泄:消化不良が招く便の異常
飧泄(そんせつ)とは、食べた物が消化しきれず、未消化のまま水のような便と一緒に排出されてしまう状態を指します。便をよく見ると、そこに消化されていない食べ物の形が残っているのが特徴です。これは、単なるお腹の不調と軽く見るべきではありません。東洋医学では、この飧泄を脾胃(ひい)の機能低下が大きな原因であると考えます。脾胃とは、現代医学でいうところの胃腸の働き全般を指し、食物の消化吸収をつかさどる重要な役割を担っています。この脾胃が弱ると、食べ物をうまく消化できなくなり、栄養を体内に取り込めなくなります。その結果、未消化の食物が腸に送り込まれ、水っぽい便として排出されるのです。この状態が続くと、体に必要な栄養が不足し、体力や気力の低下につながります。また、栄養不足は免疫力の低下にもつながり、病気にかかりやすくなるといった悪循環に陥る可能性も懸念されます。さらに、脾胃の弱りは冷えにもつながりやすく、お腹が冷えるとさらに消化機能が低下し、飧泄が悪化するという悪循環にも陥りかねません。このように、飧泄は脾胃の健康状態を映し出す鏡と言えるでしょう。日頃からバランスの良い食事を心がけ、脾胃に負担をかけすぎないことが大切です。また、お腹を冷やさないように注意し、温かいものを積極的に摂るなど、生活習慣にも気を配りましょう。もし飧泄が続くようであれば、早めに専門家に相談し、適切な助言を受けることが大切です。
