その他 生命の源、気血の生成:生化とは
私たちは日々、食事を摂ることで生命を維持しています。東洋医学では、この食物から生命エネルギーが作り出される過程を生化と呼び、人間の健康を支える重要な働きと考えています。食べた物は胃腸で消化され、その栄養のエッセンスである「水穀の精微」が取り出されます。この水穀の精微は、全身を巡る気と血の元となる、いわば体にとっての貴重な原料です。まず、水穀の精微から「気」が作られます。気は生命エネルギーの源であり、体を温めたり、臓器を働かせたり、体を守る働きをしています。呼吸によって取り込まれた空気の清気と水穀の精微から作られた気が結合し、全身を巡る元気となります。まるでたき火のように、食べ物という燃料から燃える力である気が生まれるのです。次に、水穀の精微から「血」が作られます。血は全身に栄養を運ぶとともに、体を潤す大切な役割を担っています。血が不足すると、顔色が悪くなったり、体が冷えたり、疲れやすくなったりします。大地の栄養を吸収した植物を私たちが食べるように、水穀の精微という栄養から血が作られ、全身を巡ることで私たちの体は健やかに保たれるのです。このように、生化は食物から気と血を作り出す、生命活動の根幹を支える重要な働きです。この生化作用が円滑に行われることで、私たちは健康を維持し、活き活きと生活を送ることができます。生化が滞ると、気や血が不足し、様々な不調が現れます。日々の食事を大切にし、バランスの良い食生活を送ることは、この生化作用を促し、健康な体を維持することに繋がるのです。
