その他 見過ごせない危険な兆候:失神
失神とは、一時的に意識がなくなる状態のことを指します。まるで糸が切れた凧のように、突然周囲との繋がりを失い、反応がなくなってしまうのです。医学的には一過性の意識消失と呼ばれ、多くの場合は短時間で自然に意識が戻ります。しかし、再び糸を繋ぐことができるからといって、決して軽視してはいけません。というのも、失神は身体の奥底からの重大な警告である可能性があるからです。周囲の人が急に呼びかけに応じなくなり、目線が定まらず、顔色が悪くぐったりとしている。このような様子が見られたら、失神を疑う必要があります。もしもの時に備え、周りの人は落ち着いて行動することが大切です。まず、安全な場所に寝かせ、衣服を緩めて呼吸を楽にしてあげましょう。ベルトやネクタイ、きつい服などは、呼吸の妨げになるため、すぐに緩めることが重要です。そして、意識が戻らない場合は、ためらわずに救急車を呼びましょう。迅速な対応が、その後の回復に大きく関わってくるからです。失神は、脳への血流が一時的に不足することで起こります。この血流の不足には様々な原因が考えられます。例えば、立ちくらみのように一時的に血圧が下がったり、心臓の働きが弱まったり、神経の働きに異常が生じたりすることで、脳に十分な血液が送られなくなることがあります。また、精神的な衝撃や強い痛み、過呼吸なども失神を引き起こす要因となります。日常生活における睡眠不足や食生活の乱れ、過労なども、失神の発生に影響を及ぼすことがあります。失神の本当の原因を探るためには、医療機関を受診し、医師に相談することが不可欠です。受診の際には、いつ、どのような状況で失神が起きたのか、どのような症状があったのか、普段の生活習慣はどのようなものかなど、出来るだけ詳しく伝えるようにしましょう。医師は、これらの情報をもとに、心電図検査や脳波検査、血液検査など、様々な検査を行い、原因を特定していきます。早期発見、早期治療のためにも、異変を感じたらすぐに医療機関に相談するようにしましょう。
