歯周病

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歯茎が下がる?歯齦宣露を知ろう

歯齦宣露とは、歯の根元を覆う歯ぐきが退縮し、歯の根が露出した状態を指します。健康な歯ぐきは、歯の根元をしっかりと包み込み、外部からの刺激から守る役割を担っています。しかし、様々な原因によってこの歯ぐきが徐々に後退し、歯と歯ぐきの境目である歯頸部が露出してしまうことがあります。歯頸部が露出すると、冷たいものや熱いものが触れた際に歯がしみる知覚過敏の症状が現れます。歯の根っこは、歯ぐきのような保護層がないため、外部刺激に非常に敏感なのです。また、歯根がむき出しになることで、虫歯菌が歯根に直接付着しやすくなり、虫歯のリスクも高まります。さらに、審美的な観点からも、歯が長く見えてしまうため、口元の印象に影響を与える可能性があります。歯齦宣露は、歯周病のサインである場合が多くみられます。歯周病は、歯ぐきの炎症から始まり、歯を支える骨を溶かす病気です。骨が溶けると、歯ぐきも一緒に退縮し、歯齦宣露を引き起こします。歯周病以外にも、歯ブラシの強い力でゴシゴシ磨いたり、歯ぎしり、加齢、生まれつきの体質なども歯齦宣露の原因となります。歯ブラシの力が強すぎると、歯ぐきを傷つけてしまい、歯ぐきが退縮しやすくなります。歯ぎしりも同様に、歯ぐきに負担をかけ、退縮を招く原因となります。また、年齢を重ねるにつれて、歯ぐきは自然と退縮する傾向があります。さらに、遺伝的な要因も歯齦宣露に影響を与えることがあります。歯ぐきが下がって歯の根が見えてきた、歯が長くなったような気がする、歯がしみるようになった、などの症状に気づいたら、早めに歯医者で診てもらうことが大切です。早期発見、早期治療によって、歯周病の進行を抑えたり、知覚過敏の症状を軽減したりすることが可能です。自己判断で対処せず、専門家の適切な診断と治療を受けるようにしましょう。
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知っておきたい歯の病気:食床

歯茎は、歯をしっかりと支える大切な土台です。健康な状態では、歯の根元は歯茎に覆われ、守られています。しかし、様々な要因によって歯茎がやせて後退し、歯の根元が露出してしまうことがあります。この状態を食床と言います。歯茎の後退は、まるで地面にしっかりと根を張っていた木の周りの土が削られて、根がむき出しになってしまうようなものです。土が少なくなれば木は倒れやすくなるように、歯茎が後退すると歯は支えを失い、ぐらつきやすくなります。そして、最悪の場合、歯を失ってしまうことにもなりかねません。では、なぜ歯茎は後退してしまうのでしょうか?主な原因として、歯周病、加齢、そして誤った歯磨きの方法が挙げられます。歯周病は、歯垢(プラーク)に含まれる細菌によって引き起こされる炎症です。この炎症が歯茎や歯を支える骨を破壊し、結果として歯茎の後退を招きます。また、加齢に伴い、歯茎の組織は自然と衰え、薄く、弱くなっていきます。さらに、力が強すぎる歯磨きや硬すぎる歯ブラシの使用も、歯茎を傷つけ、後退を早める原因となります。まるで、固いブラシでゴシゴシと土を削ってしまうようなものです。食床は、歯周病が進行しているサインの一つでもあります。歯周病は初期段階では自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行してしまう場合が多くあります。そのため、日頃から歯茎の状態に気を配り、少しでも異変を感じたら、早めに歯科医師に相談することが大切です。早期発見、早期治療によって、歯茎の後退の進行を抑え、大切な歯を守ることができます。毎日の丁寧な歯磨きと、定期的な歯科検診で、健康な歯茎を保ちましょう。
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胃火燔齦證:歯肉の腫れと痛み

胃火燔齦證は、歯茎の炎症を主な症状とする疾患で、歯茎の赤み、腫れ、痛み、出血といった症状が現れます。まるで火が燃え上がるように歯茎が炎症を起こす様子から、「燔(ひ)」の字を用いて胃火燔齦證と呼ばれます。この證は、東洋医学の考え方に基づいた病態把握の一つであり、体内の熱、特に胃に過剰に生じた熱(胃火)が主な原因と考えられています。胃火は、暴飲暴食、刺激の強い飲食物の過剰摂取、精神的なストレス、睡眠不足、過労などが原因で発生し、上昇しやすい性質を持っています。この熱が歯茎に影響を及ぼし、炎症を引き起こすと考えられています。具体的な症状としては、歯茎の赤み、腫れ、痛みに加え、歯磨きや食事などで出血しやすくなります。また、胃火の影響は口にも現れ、口の渇きや口臭を感じることがあります。さらに、熱が体内の水分を蒸発させるため、便秘の症状が現れることもあります。東洋医学の診断では、これらの症状に加えて、舌や脈の状態も重要な判断材料となります。胃火燔齦證の場合、舌は赤く、表面に黄色い苔が生えていることが多いです。これは、体内に熱がこもっている状態を示しています。また、脈は速く力強い、いわゆる数脈と呼ばれる状態になります。これは、熱が盛んに活動していることを示しています。現代医学の歯肉炎や歯周病の一部は、この胃火燔齦證に当てはまる場合がありますが、東洋医学と西洋医学では診断の基準が異なるため、単純に同一視することはできません。東洋医学では、個々の症状だけでなく、体全体のバランス、体質、生活習慣などを総合的に判断して診断を行います。そのため、同じような症状であっても、体質や原因によって治療法が異なる場合があります。