昇提作用

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気を上げる妙薬:升提のすべて

東洋医学では、体の中には『気』というエネルギーが流れており、この『気』のバランスが健康を保つ鍵と考えられています。この『気』の流れが滞ったり、不足したりすると、様々な不調が現れます。その中でも、『気』が下に落ちてしまう状態を『中気下陷(ちゅうきげかん)』といいます。『升提(しょうてい)』とは、この下陷した『気』を持ち上げ、正常な状態に戻す治療法のことです。私たちの体は、まるで天と地のように、上と下に分かれています。気は本来、体全体をくまなく巡るものですが、様々な理由でこの流れが乱れることがあります。過労や悩み事、老化などが原因で、気は下降しやすくなります。すると、本来支えられるべき内臓が重力に負けてしまい、下に垂れ下がってしまいます。これが中気下陷です。中気下陷の代表的な症状は、胃や腸、子宮といった腹部、骨盤内の臓器の下垂です。胃下垂、脱肛、子宮脱などは、まさに中気下陷が原因で起こる症状です。また、気は体だけでなく、精神にも影響を与えます。そのため、中気下陷になると、気分が落ち込みやすく、やる気が出ない、倦怠感といった症状も現れます。まるで、体の中の『気』だけでなく、心の『気力』までもが下がってしまっているかのようです。升提はこのような中気下陷による不調を改善するために用いられます。気を持ち上げる作用のある生薬を煎じて服用することで、下陷した気を引き上げ、内臓を本来の位置に戻し、体全体の機能を正常に戻していきます。また、心の状態も整えていくことで、心身ともに健康な状態へと導きます。升提は、体全体のバランスを整え、健康を維持していく上で重要な役割を担っているのです。