生理 悪露不絶:産後の体のケア
出産を終えたのち、母体のからだは大きな変化を迎えます。子宮の中では、胎盤が剥がれ落ちた後に、おろのような分泌物が出てきます。これを悪露と言い、通常は産後数週間で自然に止まります。この悪露が三週間以上続く状態を、悪露不絶と言います。また、一度止まった悪露が再び始まる場合も、悪露不絶に含まれます。悪露は、はじめは鮮やかな赤い色をしていますが、次第に褐色、そして黄色っぽい色へと変化していきます。量も徐々に減っていくのが普通です。しかし、悪露不絶の場合は、長期間にわたって赤い色の悪露が続いたり、量が多い状態が続くことがあります。また、発熱や腹痛、悪臭を伴う場合は、感染症の可能性もあるため、速やかに医療機関を受診する必要があります。悪露不絶の原因は様々ですが、子宮の収縮が不十分であることが主な原因として挙げられます。胎盤の一部が子宮内に残っていたり、子宮の炎症などが原因で、子宮がうまく収縮できないことがあります。また、産後の無理な運動や過労、ストレスなども悪露不絶を招く要因となります。悪露不絶は、貧血を引き起こす可能性があります。長期間にわたって出血が続くことで、体内の鉄分が不足し、貧血症状が現れることがあります。めまいや動悸、息切れなどの症状が現れたら、医療機関に相談しましょう。また、悪露が長引くことで、細菌感染のリスクも高まります。子宮内は、細菌にとって繁殖しやすい環境であるため、悪露不絶の状態が続くと、子宮内感染症を引き起こす可能性があります。悪露不絶の治療は、子宮の収縮を促す薬を服用したり、子宮内に残った組織を取り除く手術を行うこともあります。また、貧血がひどい場合は、鉄剤の処方も行われます。産後は、十分な休息を取り、からだを温めるように心がけましょう。バランスの良い食事を摂り、体力を回復させることも大切です。そして、定期的な健診を受け、医師の指示に従うようにしましょう。
