生理 悪露不止:産後の気になる出血
お産の後、子宮から排出される分泌物を悪露と言いますが、この悪露が通常よりも長く続く状態を悪露不止と言います。お産の後、母体の身体が妊娠前の状態に戻るまでの期間、およそ六週間から八週間を産褥期と言いますが、悪露不止とは、この産褥期、特に産後三週間を過ぎても悪露が続く状態を指します。悪露は、子宮内膜や胎盤などが剥がれ落ちたもの、血液、粘液などが混ざり合ったもので、正常な場合、時間の経過と共に色や量が変化していきます。お産直後は鮮やかな赤色で量も多いですが、次第に褐色、黄色と変化し、量は徐々に減っていきます。通常、産後一週間ほどで赤黒い色になり、二週間目には茶褐色、三週間目には黄色っぽいおりものへと変化し、四週間目から六週間目頃にはほとんどなくなります。しかし、悪露不止の場合はこのような変化が見られず、長期間にわたって出血が続く、あるいは少量の出血がだらだらと長引くことがあります。悪露不止は、悪露過多と同じ意味合いで使われることもあり、出血量が多い場合だけでなく、少量の出血が長引く場合も含まれます。長引く出血は、産婦の身体に負担をかけるだけでなく、貧血や感染症のリスクを高める可能性があります。また、精神的な不安やストレスにもつながることがあります。悪露不止の原因としては、子宮の収縮不良、胎盤の遺残、子宮内感染症などが考えられます。そのため、産後三週間を過ぎても悪露が続く場合、あるいは悪露の色や量、臭いなどに変化があり、気になる場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けることが大切です。
