心竅

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心と体の迷路:痰迷心竅を紐解く

東洋医学では、心は体に血液を送るポンプとしての役割だけでなく、精神活動の中心と考えられています。思いや感じること、意識などは全て心がつかさどるとされています。この大切な心の働きが滞ると、精神が混乱したり、意識がはっきりしなくなったりと、様々な心の病につながることがあります。このような心の病を引き起こす原因の一つとして「痰迷心竅(たんめいしんきょう)」というものが考えられています。「痰迷心竅」とは、一体どのような状態なのでしょうか。東洋医学では、「痰」とは、体に不要な水分や老廃物が混ざり合ってできた、ねばねばとした悪い物質のことを指します。「竅(きょう)」とは、体と外界をつなぐ通り道のことです。心にも、外界からの情報を受け入れたり、心の状態を外に表したりするための通り道があります。「痰迷心竅」とは、この心の通り道に「痰」が詰まってしまう状態を指します。まるで、きれいな水が流れる場所に泥が詰まって流れが悪くなるように、心の働きも「痰」によって邪魔されてしまうのです。心の通り道に「痰」が詰まると、心が正常に働かなくなり、様々な精神症状が現れます。例えば、落ち着きがなくなり、そわそわしたり、イライラしやすくなったり、わけもなく不安になったり、考えがまとまらなくなったり、物忘れがひどくなったりします。ひどい場合には、幻覚を見たり、意識がもうろうとしたりすることもあります。「痰」は、過剰な湿気や、脂っこい食べ物、甘いものの摂り過ぎ、運動不足、不規則な生活などによって生じやすいため、日頃からバランスの取れた食事、適度な運動、規則正しい生活を心がけることが大切です。また、ストレスをため込まないことも重要です。東洋医学では、心と体は密接につながっているとされており、体の状態を整えることで、心の健康も保つことができると考えられています。