その他 痰厥:突然の意識消失を理解する
痰厥とは、東洋医学の考え方で説明される病態の一つで、体の中に過剰に溜まった「痰」が原因で、急に意識を失ってしまう状態を指します。西洋医学の「痰」とは異なり、東洋医学では「痰」は、体内の水分の流れが滞り、不要な水分がドロドロとした状態に変化したものと考えられています。この「痰」は、単に喉や肺に溜まるものだけでなく、体内の様々な場所に停滞し、様々な不調の原因となると考えられています。東洋医学では、生命エネルギーである「気」が体の中をスムーズに巡っていることが健康の証とされています。しかし、何らかの原因でこの「気」の流れが滞ってしまうと、体に様々な不調が現れます。痰厥は、まさにこの「気」の流れが「痰」によって塞がれてしまうことで起こります。「痰」が「気」の通り道を塞いでしまうと、「気」が脳に届かなくなり、意識の消失といった重篤な症状が現れるのです。この状態を「気閉」と言い、痰厥は「痰」による「気閉」が原因で起こると考えられています。痰厥の症状は、意識の消失だけではありません。意識がなくなる前後には、息苦しさやめまい、冷や汗、顔色の変化といった様々な症状が現れることがあります。また、「痰」は体内のどこにでも停滞する可能性があるため、症状も多岐に渡ります。例えば、「痰」が頭に溜まれば、激しい頭痛やめまいが起こりやすくなります。また、「痰」が心臓に影響を与えれば、動悸や胸の苦しさを感じることがあります。このように、痰厥は命に関わることもある重大な病態であるため、これらの前兆を感じた場合は、速やかに医療機関を受診することが大切です。
