経穴(ツボ) 十四経絡:気の流れる道
人の体を流れる「気」の通り道、それが経絡です。東洋医学では、気は生命の源となるエネルギーのようなものと考えられています。この気が滞りなく流れることで、私たちは健康を保つことができるとされています。体の中には、川のように気の通り道が網の目のように張り巡らされています。これが経絡です。経絡は、単なる管ではなく、体表から奥深くまで、全身をくまなく繋いでいる重要なものです。そして、それぞれの経絡は特定の臓腑、例えば心臓や肺、胃などと繋がっています。気や血は、この経絡という道を通って体中を巡り、体にとって必要な栄養を体の隅々まで運び、不要となった老廃物を体外へ排出する役割を担っています。また、体温の調節や、体の機能を正常に保つためにも、経絡は重要な働きをしています。経絡の働きが弱まると、気や血の流れが滞ってしまいます。これは、まるで庭の植物に水をやらないと、植物がしおれてしまうのと同じです。気や血の流れが滞ると、体に必要な栄養や酸素が行き渡らなくなり、老廃物も排出されにくくなります。その結果、肩こりや冷え、むくみなどの様々な不調が現れると考えられています。逆に、経絡の働きが活発で、気や血の流れが良ければ、まるで植物に水をたっぷりやったように、体は元気になり、健康を保つことができるのです。東洋医学では、鍼灸治療や按摩マッサージなどによって経絡を刺激し、気や血の流れを良くすることで、体の不調を改善し、健康を増進する方法が古くから行われています。
