免疫力低下

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免疫力

体表を守る力の弱まり:表氣不固

東洋医学では、私たちの体は目には見えない「気」というエネルギーが循環することで健康が保たれていると考えられています。この「気」の中でも「衛気(えき)」は、体を守る大切な働きをしています。まるで鎧のように体表を巡り、外からやってくる風邪や病気を引き起こす邪気から体を守ってくれているのです。この衛気が十分に働いていれば、多少の邪気が侵入しようとしても、跳ね返すことができます。しかし、この衛気の力が弱まってしまうと、邪気が体内に侵入しやすくなり、風邪などの病気を発症しやすくなります。この状態を「表気不固(ひょうきふこ)」と言います。「表」は体の表面、「気」は衛気を、「不固」はしっかりしていない状態を表しています。つまり、表気不固とは、体の防御システムが正常に機能していない状態を指します。衛気は体温調節にも深く関わっています。衛気がしっかりと働いていれば、寒さを感じても体が温まりやすくなります。逆に衛気が不足していると、冷えや寒がりになりやすく、風邪もひきやすくなってしまいます。まるで、家の壁に隙間があると、冷たい風が吹き込みやすく、家全体が冷え込んでしまうようなものです。健康を維持するためには、この衛気をしっかりと保つことが重要です。バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠など、規則正しい生活習慣を心がけることで、衛気を養うことができます。また、冷え対策も大切です。冷たい飲み物や食べ物を控え、体を冷やさないように注意しましょう。特に、首回りや足元を温めることは、衛気を巡らせる上で効果的です。
その他

肺の働きが弱るとどうなるの?

東洋医学では、肺は単に呼吸をするためだけの器官とは捉えていません。肺は体中に新鮮な空気を取り込み、不要な濁気を排出するだけでなく、体のバリア機能である「衛気」を生み出す源と考えられています。この衛気は、例えるなら城壁を守る兵士のようで、外から侵入しようとする風邪などの病原菌や有害物質といった「邪気」から体を守ってくれます。この重要な衛気を作り出す肺の働きが弱まり、衛気が不足した状態を、東洋医学では肺氣虧虛證(はいきききょしょう)と呼びます。肺氣虧虛證になると、体の防御力が低下し、風邪を引きやすくなったり、咳や痰が出やすくなったりします。また、息切れや呼吸が浅くなるといった呼吸器系の症状だけでなく、声に力が入らなくなったり、声がかすれたりすることもあります。まるで城壁を守る兵士が少なくなってしまった城のように、体は様々な外敵の影響を受けやすくなり、様々な不調が現れるのです。さらに、肺は皮膚や汗腺とも密接な関係があるとされています。肺の働きが弱ると、皮膚の乾燥や、汗をかきにくくなるといった症状が現れることもあります。また、東洋医学では、悲しみや憂いの感情は肺に影響を与えると考えられており、精神的なストレスも肺氣虧虛證の一因となります。ですから、肺の健康を守るためには、呼吸を意識した生活を送ること、バランスの良い食事を摂ること、そして心の健康を保つことが大切です。規則正しい生活習慣を身につけ、心身ともに健やかな状態を保つことで、肺の力、ひいては体のバリア機能を高め、健康を維持していくことができるのです。