先天性疾患

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耳の小さな穴:耳瘻孔について

耳瘻孔(じろうこう)とは、生まれつき耳の外側に小さな穴が開いている状態のことを指します。この小さな穴は、耳介(じかい)と呼ばれる耳の外側の部分、特に耳珠(じしゅ)と呼ばれる耳の付け根付近に多く見られます。稀に、耳介の後部にできることもあります。この穴は、お母さんのお腹の中にいるとき、赤ちゃんが成長する過程で、耳が作られる際にうまく形成されなかったことが原因だと考えられています。ほとんどの場合、片方の耳にだけ見られますが、稀に両耳にできることもあります。耳瘻孔自体は、多くの場合、痛みやかゆみなどの症状がありません。そのため、ご自身で耳に小さな穴があることに気づかない方も少なくありません。日常生活を送る上で、特に困ることもほとんどないため、放置されることも多いです。しかし、耳瘻孔は、適切なお手入れを怠ると、細菌が入り込んで炎症を起こすことがあります。炎症を起こすと、穴の周囲が赤く腫れ上がり、痛みや熱、膿が出るなどの症状が現れます。ひどい場合には、周囲の組織に炎症が広がり、発熱や倦怠感などの全身症状を引き起こすこともあります。耳瘻孔だと気づかずに放置していると、繰り返し炎症を起こし、慢性化してしまう可能性もあります。そのため、耳に小さな穴を見つけたら、自己判断せず、耳鼻咽喉科の専門医を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。普段から清潔を心がけ、適切なケアを行うことで、炎症の発生を防ぐことができます。
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胎生期に起こる目の濁り:胎患內障

生まれたときから、眼の中の水晶体と呼ばれるレンズの役割をする部分が濁っている病気を、胎患内障といいます。水晶体は、光を眼の奥にある網膜という場所に集める大切な役割を担っています。この水晶体が濁ると、光がうまく網膜に届かなくなり、視力が下がったり、ものが見えにくくなったりします。最悪の場合、失明に至ることもあります。ですから、生まれたばかりの赤ちゃんは、視力や眼底の状態をきちんと調べる検査を受けることが大切です。水晶体は、カメラのレンズのようなものです。カメラのレンズが曇っていたら、写真は綺麗に写りません。同じように、水晶体が濁っていると、網膜に鮮明な像を結ぶことができません。その結果、視界がぼやけたり、ものが見えづらくなります。特に、胎児期に水晶体が濁ってしまう胎患内障の場合、視力の発達に大きな影響を与えます。生まれて間もない時期は、視覚を通して脳が刺激を受け、視機能が発達していく大切な時期です。この時に、視界がはっきりしない状態が続くと、視力の発達が妨げられてしまう可能性があります。そのため、赤ちゃんの目の状態を注意深く観察することが重要です。保護者は、赤ちゃんの視線の動きや、ものに反応する様子などを注意深く観察し、少しでも気になる点があれば、すぐに眼科の先生に相談しましょう。例えば、赤ちゃんがものに視線を合わせない、眼球が揺れている、黒目の中に白い点が見えるなどの症状があれば、胎患内障の可能性も考えられます。早期に発見し、適切な治療を行うことで、視力の発達を促し、将来の視機能を守ることができます。早期発見と適切な治療は、赤ちゃんの健やかな成長にとって非常に大切です。日頃から赤ちゃんの目に気を配り、少しでも異常を感じたらためらわずに専門医に相談することが重要です。