その他 外吹乳癰:産後の乳房の炎症
外吹乳癰は、出産後の女性に見られる乳房の炎症です。産後は母乳を作るために、お母さんの体は大きな変化を迎えます。この時、体のバランスが崩れやすく、乳房に様々なトラブルが生じやすくなります。外吹乳癰もその一つで、乳房の腫れや痛み、熱感を伴います。ひどい場合には、膿が溜まることもあります。母乳を通して赤ちゃんに栄養を与える大切な時期であるため、お母さんにとっては大きな負担となる症状です。東洋医学では、この外吹乳癰を、産後の体の弱りと深く関連づけて考えます。出産は母体にとって大きな負担となるため、気や血が不足しやすくなります。気血は体を温め、栄養を巡らせる大切なものなので、不足すると体の抵抗力が下がり、風邪などの外敵、つまり外邪が侵入しやすくなります。また、母乳がスムーズに排出されず、乳腺に溜まってしまうことも原因の一つです。これを乳汁鬱滞と言います。母乳は本来、スムーズに流れ出るものですが、流れが悪くなると、熱を持ち、炎症を起こしやすくなります。まるで、流れの悪い川が淀み、濁ってしまうように、乳腺に溜まった母乳は炎症を引き起こすのです。外吹乳癰は、痛みや腫れだけでなく、高熱や悪寒、全身の倦怠感などを引き起こすこともあります。症状が重くなると、乳房に膿が溜まり、切開して膿を出す処置が必要になる場合もあります。そのため、早期発見、早期治療が大切です。日頃から乳房の状態に気を配り、少しでも異変を感じたら、早めに専門家に相談しましょう。乳房のケアを怠らず、心身ともに健康な状態を保つことが、外吹乳癰の予防、そして健康な母乳育児へと繋がります。
