自律神経 呼吸の重要性:東洋医学からの視点
息をするということは、人が生きていく上で欠かせないものです。まるで植物が太陽の光を浴びて育つように、私たちは呼吸によって生命のエネルギーを得ているのです。呼吸とは、空気中にある酸素を取り込み、体の中でいらなくなった二酸化炭素を吐き出すことです。新鮮な酸素は、体中の細胞に運ばれます。細胞は、この酸素を使ってエネルギーを作り出します。まるでかまどに薪をくべて火をおこすように、酸素は細胞の中でエネルギーを生み出す燃料となるのです。それと同時に、細胞が活動した後に残る不要なもの、つまり二酸化炭素は、肺を通して体の外に排出されます。まるで煙突から煙を出すように、二酸化炭素は体から出ていきます。この酸素と二酸化炭素の交換は、私たちが生きていくために一秒たりとも欠かすことができません。呼吸が止まると、細胞は酸素不足になり、やがて生命活動は維持できなくなります。呼吸は、自分の意思で行うこともできます。深呼吸をしたり、息を止めたりするのは、意識的な呼吸です。しかし、寝ている間も無意識のうちに呼吸は続いています。これは、自律神経という体の機能が呼吸を調節してくれているからです。まるで心臓が常に動いているように、呼吸も自動的に行われています。呼吸のリズムや深さ、速さは、私たちの心と体の状態を表しています。リラックスしている時は、呼吸は深くゆっくりとしています。まるで穏やかな波のように、ゆったりとした呼吸が繰り返されます。反対に、緊張している時や運動をしている時は、呼吸は速く浅くなります。まるで波が荒れるように、呼吸も速くなります。このように、呼吸は私たちの心身の鏡と言えるでしょう。
