ヘルペスウイルス

記事数:(2)

免疫力

帯状疱疹:痛みと発疹の東洋医学的理解

帯状疱疹は、体の中に流れる生命エネルギーである「気」の流れが滞ったり、バランスを崩したりすることで起こると考えられています。特に、感情や精神活動を司る「肝」の気がスムーズに流れず、詰まってしまう「肝気鬱結」の状態が、帯状疱疹の大きな原因の一つです。現代社会においては、過剰な仕事や精神的な疲れ、不規則な生活習慣といったものが、肝の気の巡りを悪くする大きな要因となっています。これらが積み重なると、体内の気のバランスが乱れ、帯状疱疹を発症しやすくなります。また、帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされますが、このウイルスは過去に水痘にかかった際に体内に潜伏し、体の抵抗力が弱まった時に再び活性化します。活発化したウイルスは神経に沿って炎症を起こし、ピリピリとした痛みや、水ぶくれを伴う赤い発疹といった特徴的な症状が現れます。さらに、「湿熱」と呼ばれる体内の余分な熱と湿気も、帯状疱疹の発症に関わっています。湿熱は、体内の水分代謝が滞り、熱と湿気が体にこもることで生じます。この湿熱が神経系に悪影響を及ぼし、帯状疱疹の症状を悪化させると考えられています。東洋医学では、一人ひとりの体質や体調、生活習慣などを総合的に見て、病の原因を探っていきます。そのため、帯状疱疹の場合も、肝気鬱結、ウイルスの再活性化、湿熱といった様々な要素を考慮し、その人に合った治療法を見つけることが大切です。
免疫力

蛇に咬まれたような痛み?帯状疱疹

帯状疱疹とは、読んで字のごとく、体に帯状にできる赤い発疹と水ぶくれを特徴とする病気です。この病気は、子供の頃にかかることの多い水痘(みずぼうそう)と同じウイルスによって引き起こされます。水痘が治った後も、このウイルスは体の中の神経節と呼ばれる場所にひっそりと潜んでいます。まるで眠っているかのようです。加齢とともに体力が衰えたり、仕事や人間関係で強い精神的な負担を感じたり、疲れがたまってしまったりすると、体の抵抗力が弱まります。すると、潜んでいたウイルスが目を覚まし、再び活発に動き始めるのです。これが帯状疱疹の発症につながります。帯状疱疹の症状は、皮膚に赤い発疹や水ぶくれが現れるだけでなく、ピリピリとした痛みやかゆみ、焼けるような感覚を伴うことが特徴です。まるで熱い鉄を押し当てられたような、刺すような痛みを感じることもあります。この痛みは、ウイルスが神経に沿って広がるために起こるもので、体の左右どちらか一方に、帯状に症状が現れることが多いです。まるで蛇が体に巻き付いているように見えることから、「蛇丹(じゃたん)」という別名で呼ばれることもあります。体の抵抗力が落ちてウイルスが活発になると、神経に沿って炎症を起こし、皮膚に赤い発疹や水ぶくれが現れます。その部分に触れると、ピリピリとした痛みを感じることがあります。また、かゆみや焼けるような不快感、あるいは、チクチクと針で刺されるような痛みを感じる人もいます。これらの症状は、通常は体の片側だけに現れますが、まれに両側に症状が現れることもあります。痛みは、安静にしていても感じることもあり、夜も眠れないほど強い場合もあります。帯状疱疹は、見た目にもつらい病気ですが、痛みも非常に強いので、早めの治療が大切です。