免疫力 帯状疱疹:痛みと発疹の東洋医学的理解
帯状疱疹は、体の中に流れる生命エネルギーである「気」の流れが滞ったり、バランスを崩したりすることで起こると考えられています。特に、感情や精神活動を司る「肝」の気がスムーズに流れず、詰まってしまう「肝気鬱結」の状態が、帯状疱疹の大きな原因の一つです。現代社会においては、過剰な仕事や精神的な疲れ、不規則な生活習慣といったものが、肝の気の巡りを悪くする大きな要因となっています。これらが積み重なると、体内の気のバランスが乱れ、帯状疱疹を発症しやすくなります。また、帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされますが、このウイルスは過去に水痘にかかった際に体内に潜伏し、体の抵抗力が弱まった時に再び活性化します。活発化したウイルスは神経に沿って炎症を起こし、ピリピリとした痛みや、水ぶくれを伴う赤い発疹といった特徴的な症状が現れます。さらに、「湿熱」と呼ばれる体内の余分な熱と湿気も、帯状疱疹の発症に関わっています。湿熱は、体内の水分代謝が滞り、熱と湿気が体にこもることで生じます。この湿熱が神経系に悪影響を及ぼし、帯状疱疹の症状を悪化させると考えられています。東洋医学では、一人ひとりの体質や体調、生活習慣などを総合的に見て、病の原因を探っていきます。そのため、帯状疱疹の場合も、肝気鬱結、ウイルスの再活性化、湿熱といった様々な要素を考慮し、その人に合った治療法を見つけることが大切です。
