トラコーマ

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赤膜下垂:東洋医学からの考察

赤膜下垂とは、目の黒目である角膜に、本来はないはずの赤い膜が垂れ下がるように覆ってくる病気です。この膜は、血管や繊維を作る細胞、炎症を起こしている細胞などからできており、角膜の透明さを失わせ、視界を曇らせます。まるで薄い幕が目の前に張られたように、視力が落ちていくのです。この赤い膜ができる原因は様々ですが、多くの場合、目に炎症が長く続いたり、細菌やウイルスなどの感染、あるいは傷などがきっかけとなります。特に、トラコーマという感染症との関わりが深く、この病気が進むと赤膜下垂が起こりやすくなります。トラコーマは、衛生状態の悪い地域で流行しやすく、世界的に失明の大きな原因の一つとなっています。赤膜下垂になると、角膜が濁って白っぽく見えたり、目が赤く充血したりします。また、目に何か異物が入っているような感覚や、光をまぶしく感じたり、涙が止まらなくなったりすることもあります。症状が進むと、視界の中心が遮られ、物が見づらくなるため、日常生活にも大きな影響が出ます。早期に発見し、適切な治療を行うことが大切です。もし、目に異常を感じたら、すぐに眼科を受診しましょう。放置すると視力が著しく低下し、最悪の場合、失明に至ることもあります。西洋医学では、炎症や感染を抑える治療が行われますが、東洋医学では、赤膜下垂は体全体のバランスの乱れが目に現れたものだと考えます。体の内側から調子を整えることで、症状の改善を目指します。特に、「肝」の働きが弱まっていると考え、その機能を高める漢方薬や鍼灸治療などが用いられることもあります。目の症状だけでなく、体全体の調子を整えることが重要です。