経穴(ツボ) 骨度法で経穴の位置を探る
{骨度法とは、人の身体にある特定の骨の長さを基準として、経穴(ツボ)の場所を決める方法です。}この方法は、個々人の体格の違いに合わせた相対的な長さを用いるため、誰にでも正確に経穴の位置を特定できます。例えば、腕にある尺骨という骨の長さを用いる場合を考えてみましょう。尺骨には、茎状突起という尖った部分と、肘の部分にある尺骨頭という部分があります。骨度法では、この茎状突起の先端から尺骨頭までの長さを「一尺骨寸」と定めます。そして、この一尺骨寸を基準として、経穴の位置を「何寸何分何厘」といった風に表します。「寸」は尺骨寸のこと、「分」は尺骨寸の10分の1、「厘」は尺骨寸の100分の1の長さを表します。例えば、「三寸六分五厘」の位置にある経穴は、茎状突起の先端から尺骨頭の方向へ一尺骨寸の3.65倍の長さの場所にあることを意味します。大切なのは、この尺骨寸は、一人一人の体格に合わせて変化するということです。背の高い人、低い人、腕の太い人、細い人、それぞれで尺骨の長さは違います。そのため、同じ経穴であっても、実際の距離は人によって異なります。しかし、尺骨寸に対する割合は変わりません。例えば、同じ「三寸六分五厘」の位置にある経穴でも、腕の長い人の場合は実際の距離は長くなり、腕の短い人の場合は短くなります。しかし、どちらの場合も尺骨の長さを基準とした割合は「三寸六分五厘」で同じです。このように、骨度法は、身体の大小に関わらず、経穴の位置を正確に示すことができる優れた方法なのです。
