ストレス 肝鬱氣滯證:心と体の繋がり
肝鬱氣滯證とは、東洋医学の考え方で、心と体の繋がりが深く、感情の動きが体に影響を与えるという視点から生まれたものです。西洋医学でいう肝臓とは少し意味合いが異なり、東洋医学の「肝」は精神面や自律神経の働きにも関わり、心の状態を左右する大切な臓器と考えられています。また、「氣」は生命エネルギーのようなもので、滞りなく流れることで心身の健康が保たれます。この肝鬱氣滯證は、精神的な負担や感情の抑え込みによって、肝の働きが弱まり、氣の流れが滞ってしまう状態を指します。現代社会はストレスが多く、誰もが抱える問題となっているため、この病態は決して珍しいものではありません。イライラしやすくなったり、情緒不安定になったりするのは、氣の流れが滞り、心の状態が不安定になるためです。また、ため息をよくついたり、胸や脇、お腹などに張りや痛みを感じたりすることもあります。その他、生理不順、生理痛、頭痛、めまい、不眠といった症状が現れることもあります。これらは全て、氣の滞りが原因と考えられます。肝は「疏泄(そせつ)」を主るといわれ、これは氣の流れをスムーズにする働きを指します。肝の疏泄機能が低下すると、自律神経のバランスが崩れ、様々な症状が現れます。ストレスを避けることは難しい現代社会だからこそ、症状や原因を正しく理解し、普段の生活で養生していくことが大切になります。例えば、リラックスする時間を作ったり、適度な運動をしたり、バランスの良い食事を心がけたりすることが重要です。また、自分の感情を素直に表現する場を持つことも肝鬱氣滯證の予防と改善に繋がります。
